Harukaさんに伺う、自分軸の作り方「ヨガを通して自分の心地よさや軸を持つ」

「なんて行動力なんだ・・・」

インタビューをしているうちに、私は行動力の本質を知りました。

あなたの周りには、「さっと行動できて、素敵。」と憧れる人はいますか？

私の周りにいる行動的な人は、責任感があり、他者への貢献意欲が高い人が多いように思います。

思考や発言だけで終わらせるのではなく、実行に移してみて、どんな形で合っても最後までやり遂げようとする人。

誰しもが尊敬しますよね。
一緒にいて、成長させてくれる存在ですよね。

Harukaさんも行動力のある人のひとり。

穏やかそうなそのお姿の奥には、「ヨガを通してありのままの自分を見つけ出す探検家」のような情熱を持っていると感じました。

なんとHarukaさん、元々看護師をしていて、アメリカやインドネシアを渡り歩いて、現在はオーストラリアにあるシドニーにてヨガレッスンを提供しているんです。

普段から看護師さんと一緒に仕事をしている私にとっても、とても興味深いご経歴です。

いろいろな国をさまざまな視点でみてこられたHarukaさんだからこそわかる、常識やルールに縛られすぎずに自分らしく生きる方法について、話をお伺いしました。

看護師を辞めてヨガと英語を学ぶためにアメリカへ

――ヨガを始めたきっかけはなんですか？

ヨガは社会人1年目の時に家の近所のホットヨガスタジオに通い始めたのが始まりでした。

その時ホットヨガがブームになっていて、体を引き締めたいというダイエット目的と、看護師をしていたので、仕事のことを忘れられる時間になり、気分転換として楽しんでいました。

3ヶ月程通っていました。

しかし、その後仕事が忙しくなったので頻繁に通うことができなくなり、会員を退会しました。

ただその後も夜勤明けや仕事の休みの日にはヨガのイベントに参加したりや、lululemonが開催するイベント等に時々行ったりしていました。

――ヨガインストラクターになるまでの過程を教えてください。

日本で看護師を辞めた後、ヨガ留学と英語の勉強のためアメリカに2ヶ月行きました。

その後インドネシアのバリで1ヵ月ヨガの資格を取り、オーストラリアに来たあと、ヨガインストラクターとして本格的にクラス教えはじめました。

――インスタでビーチヨガをされているお姿が印象的です。どんなときにビーチヨガをしていますか？

シドニーでシェアハウスに住んでいるんですが、ビーチすぐ近くなので泳いだりランニングしたり、ヨガしたり、日光浴したりは日課なんです。

今年の7月から10月半ばまでシドニーが2回目のロックダウンになったときは、する事もなかったのでほぼ毎日ビーチに行っていました。

また一年ほど前から毎週一回早起きしてビーチに行き、朝日を見ながらサンライズヨガをするのが習慣になりました。

オーストラリアでヨガ講師をして感じた「自分らしい生き方」とは

――海外に活動の幅を広げようとしたきっかけはなんですか？

もともと日本では看護師だけをしていたので、ヨガの活動はオーストラリアからデビューした感じです。

オーストラリアに来てから、私自身が広大な自然と海に魅了されて、ビーチヨガは最高に癒される時間です。

海外にいると、特にオーストラリアは多国籍、移民の国で色々な人種の人が暮らしています。

色々な肌の色や体型、言語や文化など様々な多様性に触れて、日本の常識や当たり前の感覚みたいなのは来たばかりすぐにぶち破られました。笑笑

でも、他の国の常識やルールを知ることで、より皆が自由に、色々な考えや生き方があっていいことを教えてくれました。

自分らしくありのままでいること、お互いを尊重しているオーストラリアの社会は素敵だと思いました。

今私が活動の場を海外に持てていることは恵まれており、とても感謝をしています。

――他の国の常識やルールに触れることでHarukaさん自身の幅も広がっていったのですね。日本国内にいる人が、今の時勢で海外に出ることは難しいケースもあります。そのような人は、今の環境や付き合う人を変えていくだけでも、生き方の幅は広がると思いますか？

そうですね、日本にいながら色々な人に会って違う価値観に触れることで考え方の幅が広がると思います。

ただ、周りの意見や考え方に流されすぎず、ヨガを通して自分の心地良さや、軸を持つことを一番大切にしてほしいと思います。

直感力と行動力を高めてくれたのが「ヨガ」

――Harukaさんは直感力と行動力も大切にしていると思います。本当にやりたいことができるようになるマインドはヨガからでも得られると思いますか？

そうですね、ヨガを通して直感力と行動力を磨かれました。

ヨガをしていなかった頃は、周りの影響受けやすく、周囲の意見に流されがちで、本当に自分がやりたいことが何だかわかりませんでした。

ただ呼吸することだけでもヨガの練習です。

目を閉じて、五感に意識を向ける。

五感を通して呼吸を感じるようになると、自分の心の内側での声が聞こえてきます。

そしてヨガの呼吸とつながり、マットの上から立ち上がるときには、自分の心の声に従っていいんだと、真に自分を信じられるようになりました。

なので、ヨガによって集中力と感覚力が研ぎ澄まされ、直感力と行動力が鍛えられると思います。

――「自分の心の内側での声」というのは、具体的にすると、どのような感覚・感情として表に出てきますか？

心が穏やかで優しさと温もりで満たされていて、愛と光で輝いているような感覚です。

”自由””子ども”の感覚に似ているかもしれません。

説明が難しいのですが、普段心の奥の方に閉まってしまっているような感覚です。

「好きを仕事にする」ができた理由

――Harukaさんは、ヨガと英語に愛情を持っていると思います。「好きを仕事にする」ために、これまで貫いてきたもの・貫いているものは何かありますか？

行動として動いてみることだと思います。

私はそもそもヨガは仕事になるとは期待をせず、そこまでまだ熱意もない状態ででも毎日行動をしてきました。

行動をし続けているうちに、好きがみえてきて、仕事にもなりました。

ヨガを教える仕事をする前は、ただ単純にヨガをしている時間が好きでした。

でもその先にヨガを教えることで生徒さんの身体の悩みや心の変化をみること、ヨガの恩恵が周囲に広がっていくこと、生徒さんが喜んでくれることが私にとっての最高の生きがい、喜びになりました。

それも全て、何もないゼロの状態から、行動したことが大きかったと思います。

――ヨガと出会ってどんな変化がありましたか？

ありのままの自分を好きでいられること、ありのままの自分に自信を持っていいんだと感じられたのは大きな変化です。

また感謝をすること、人に惜しまず与えることを、ヨガマットの上以外の日常生活で大切にできるようになりました。

ヨガは生きてく上で大切なことを教えてくれる「生涯の修行」のようなものだと思っています。

――ヨガを提供していて嬉しいと感じるときはどんなときですか？

先程の質問の答えと似ていますが、生徒さんの変化をみられることです。

クラスの後、

• ポジティブなエネルギーに満ちた姿をみること
• 生徒さんとヨガ後にお話をすること
• ヨガを通して生徒さんの人生への向き合い方や人間関係が変わっていくお話を聞くこと
• ヨガの恩恵が誰かの役に立てた話を聞くこと

が、何よりもやりがいと喜びを感じる一番の瞬間です。

生涯かけてヨガお伝えしていきたいと使命のように感じる瞬間です。

――ヨガには「自分の心を知る」効果もあると思います。Harukaさんはヨガでどのようにご自身の心を知れるようになりましたか？

自分の弱さを認めて、受け入れて、許してあげられるようになりました。

私は自分の許容量を意識せずに頑張りすぎたり、それを人に知られたくなかったり、「完璧でいなきゃいけない」と自分に言い聞かせたり、もっと楽をしたいと思う自分がいたり、今でも沢山の新しい自分を日々発見しています。

ヨガの楽しさは「心と体のつながり」を肌身で感じられること

――Harukaさんの思う「ヨガの楽しさ」はどんなところですか？

心と体がつながっていることを気づかされることがヨガの楽しさです。

例えば練習をサボったり、瞑想をお休みしたり、プライベートや仕事で嫌なことがあったり、考え事があったりすると、それがヨガの練習へ影響します。

たとえばバランスポーズができなかったり、ヘッドスタンドで体幹がブレたり、アライメントが崩れたり、呼吸が浅くて、体がカチコチに緊張してしまっていたり、”あーやっぱりは心が乱れていたんだな”と気づかされます。

正直に心の状態が身体に反映されること、また逆もしかり。

そんな心と体の密接な関係に気づき、発見していることがヨガの楽しさの1つだと思います。

Harukaさんを支えてくれている存在

――Harukaさんほどの行動力を持っていると、近くで支えてくれる人の存在も大切だと思います。近くで支えてくれている人はどんな人か教えていただけますか？

私は3つ上の兄がいるんですが、私が憧れている、目標としている人で、私の人生に行動力に影響を与えてくれたのはまさしく兄の存在が大きいと思います。

兄は一昨年自分でビジネスを始め、設立した会社はとても大きく成長しています。

兄は沢山の人を巻き込み影響を与えている人です。

また、私が一緒に住んでいるguru(人生の先生)と呼んでいる家族のようなシェアメイトも大切な存在です。

ブラジル人で、オーストラリアに長く住んでいるのですが、感覚がとても優れているし、人生の経験が豊かな人です。

その人からも生き方や、日々の選択の仕方に影響を受けていると思います。

他人の評価に生きるのではなく、個を尊重する社会へ

――他人の目が気になってしまい、ありのままの自分を受け入れられない人が最近多いです。「自己肯定」をできるようになるにはどうしたらいいですか？

多様性をみて、触れて、肌で感じることが大事だと思います。

日本にいるとなかなか難しいと思うんですが、こうじゃいけないとか、ルールに従わなきゃいけないとか、常識やモラルだとか、ちょっと日本は厳しすぎると思うんですね。

それは、本当に誰のためのルールやモラルなんだろうって。

形のないルールやモラルという鎖につながれて、すごく息苦しい社会になってしまっていると思うんです。

日本は小さい頃から社会に貢献することを強く教えられている国なので難しいと思うんですが。

なので、それも含めて海外に視野を向ける人が多くなって、日本社会がもっと個を尊重するようになり、伸び伸びと生き生きと暮らせる社会なったらいいなと心から強く思います。

ヨガはそんな社会を作るための手段になると信じています。

コロナ禍でこれから行っていきたい活動

――コロナ禍でこれまでと生活様式が大きく変わるなか、今後行っていきたいことや考えていること等はありますか？もしあれば、詳しく教えていただきたいです。

コロナ禍で、働き方や色々ものが見直されだと思います。

オンラインヨガに切り替えられ、生徒さんも先生も場所を選ばずヨガが受けられるような変化がありました。

私も対面クラスをオンラインへ切り替えなければならなくなりました。

便利さ、手軽さを受け取る反面、最終的に気づかされたのは人と人とが出会うエネルギーの影響力と可能性でした。

人が持つエネルギーは偉大で、そのエネルギーが交わることで想像しない力が生まれます。

オンラインではすべては伝わり切らない力だと思っています。

自然の中でのヨガ、人との繋がりの大切さ、ヨガにおける大切なエッセンスに気づいたので、今後は以前の対面クラスやワークショップをより拡大していきたいと考えています。

私は対面でしか得られない、大切な瞬間として残るヨガクラスやサービスの提供を考えて重視していきたいと思っています。

さいごに

――さいごに、今考えていることや読者に向けて伝えたいことはありますか？

私事ですが、来年6月末から8月末に2ヶ月ほど日本に帰国する予定です。

2年ぶりの日本に帰れることを今から楽しみにしています。クラス開催も考えており、ワークショップなども開催できたら考えています。

詳細は未定ですが、この機会にヨガを通して皆さんに直接お会いできたらとても嬉しいと思っています。

またInstagramや他のSNSでお知らせするので、ぜひ今後もチェックして楽しみにしていただけたらと思います。