「クンダリーニの蛇」を聞いたことありますか?
クンダリーニはなぜ「眠れる蛇」と呼ばれているのか知っていますか?
クンダリーニ(Kundalini)はサンスクリット語で、「コイル状の蛇」という意味。
2匹の蛇がグルグル回りながら上昇するように、クンダリーニ(生命エネルギー)が上昇すると言われています。
そして第1チャクラでとぐろを巻いている赤い蛇を覚醒させ、各チャクラを通って頭頂のチャクラに蛇が達すると、悟りが開かれるとされているんです。
今回はそんなクンダリーニの蛇について解説しつつ、記事の後半ではクンダリーニの覚醒は危険なのかどうかまで紐解いていきます。
クンダリーニの覚醒について真剣に学び、実践したいけど、安全に悟りの境地へたどり着きたいという人には特に必見の記事です。
それでは、まいりましょう。
クンダリーニの蛇とは?
クンダリーニの蛇とは、クンダリーニが歴史的にシンボルとしてきた動物です。
でもなぜ、蛇なのでしょうか。
サンスクリット語で「クンダリニー・シャクティ」を日本語に訳すと、「とぐろを巻いた力」。
クンダリニー・シャクティは、蛇のように背骨の根元に巻きついて、あなたが覚醒するのを眠って待っていると伝えられてきています。
そして蛇のように動くエネルギー(力)を象徴してクンダリーニの蛇と言われているんです。
クンダリニー・シャクティは蛇のように動き、瞑想と意識によって目覚めさせられます。
目覚める前は第1チャクラ(ルートチャクラ)で静かに眠っているけど、目覚めたあとは頭頂にある第7チャクラ(クラウンチャクラ)まで蛇のように上昇することから、「眠れる蛇」と表現される場合もあります。
蛇のシンボル
クンダリーニは蛇のシンボルで表現されているのはわかりました。
では蛇はいったい、何を表しているのでしょうか。
瞑想によるクンダリーニの覚醒は、歴史的に蛇(ヘビ)で表現されます。
それは、蛇が古来より象徴してきた動物だからです。
蛇の精神は、再生、変容、そして古い形(それが心、体、精神であれ)を癒し、皮を脱いで新しい存在を再生させるものと考えられています。
蛇は永遠に続く生命の再生と考えられてきたのです。
枯渇することなく再生を繰り返すクンダリーニの力を象(かたど)って、蛇がシンボルになっているわけです。
クンダリーニの覚醒はどのように行われる?
クンダリーニの覚醒は、意図的にも行えます。
具体的には、定型句を唱えるマントラを取り入れて練習したり、手印であるハンドムドラを使ったり、瞑想でスピリチュアルなエネルギーを呼び起こしたり、アーサナをとったりすると、クンダリーニが目覚めるのです。
クンダリーニのエネルギーは、第1チャクラ(ルートチャクラ)から始まり、高次のチャクラへと上昇し、王冠へと向かっていくかのように第7チャクラ(クラウンチャクラ)へと移動していきます。
第7チャクラへ移動し終わると、体内のクンダリーニエネルギーを放出できるようになり、クンダリーニの覚醒が起こるというわけです。
クンダリーニの覚醒後は、宇宙のエネルギーと調和し、価値観や世界観が大きく変わるとされています。
クンダリーニの覚醒は安全なの?
答えはイエスでもあり、ノーでもあります。
クンダリーニの覚醒は基本的には安全ですが、軽く考えるべきものではないのも心に留めておいてください。
心理学の研究者たちは、クンダリーニを覚醒する準備のない人たちは、クンダリーニの上昇によって精神的な影響を受けてしまうとしています。
クンダリーニの覚醒は、突然の肉体的・精神的ストレスやトラウマによって起こるケースもあります。
あなたの人生において、突然、前例のない変化が起こったと想像してください。
平常心を保てる人は少ないはずです。
クンダリーニの覚醒も同じことが言えて、心身の準備ができていない状態で目覚めてしまうと、対価として相応の反応を心身がします。
クンダリーニの覚醒によって、心と体が不安定になる症状をクンダリーニ症候群と言います。
クンダリーニ症候群の症状については、過去に書いた以下の記事を参考にしてください。
まとめ
自分でクンダリーニを「覚醒」させようとするときは、十分に注意する必要があります。
クンダリーニヨガを覚醒するための正確なプロセスを真の意味で知っている人は、世界に目を向けてもあまりいないと思いますし、物事は突然うまくいかなくなり、時には改善策や治療法がないままになってしまうこともあります。
だからこそ、クンダリーニを探求しようとする人にとって、熟練したヨガマスターを見つけるのが必須条件となるんです。
独学で何とかしようとする前に、ヨガマスターを探す時間を作った方がいいです。
ヨガマスターを探すのは、一見遠回りに見えるかもしれませんが、最短距離で悟りの境地までたどりつくための近道になるでしょう。
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