「陰ヨガとはどんなヨガなの?」
「陰ヨガにはどんな効果がある?」
「陰ヨガが向いている人は?」
仕事に家事に、予定がいっぱいで最近疲れが溜まってはいませんか?
「ああ、なんか心がザワザワするなぁ」「ぐっすり眠りたいのに…」と感じてはいませんか?
もしそうなら、ぜひ陰ヨガを試してみてほしいんです。
陰ヨガは、ひとつのポーズをじーっと、3分から5分かけてじっくりと深めていくヨガ。
陰ヨガは体の奥深くにある筋肉や筋膜をじんわ~りと伸ばしていくので、まるで心の芯からほぐれていくような深いリラクゼーション効果が期待できるんです。
例えば、こんな風に感じているあなたに陰ヨガはぴったり。
- ストレスや不安を感じやすい
- 身体が硬い
- 集中力が続かない
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
「ヨガって、なんだか難しそう…」と思ったあなたも大丈夫。
陰ヨガは、身体が硬い人でも、体力がない人でも、誰でも簡単に始められるのが魅力なんです。
この記事では、陰ヨガの効果や特徴だけでなく、初心者におすすめの陰ヨガポーズも解説していきます。
少しでも興味のある人は、ぜひそのまま下にスクロールして記事を読み進めてみてくださいね。
それでは、まいりましょう。
陰ヨガとは?
陰ヨガは1つのポーズを3~5分と長くキープするのが最大の特徴。
ゆっくりと深い呼吸を意識しながら、じっくりと時間をかけてポーズを行うので、筋肉や筋膜をゆるめやすいと言われているんです。
また、陰ヨガの考え方の一つに「経絡(けいらく)」があります。
経絡とは心身のエネルギーの通り道のことで、筋肉と筋膜の間にあると考えられているんです。
陰ヨガのゆったりとしたポーズと深い呼吸を組み合わせて、経絡に働きかけ、心身のコンディションを整えていきます。
普段の生活では味わえない、ゆったりとした時間の中で自分自身と向き合える陰ヨガ。
心も体もリラックスできて、疲れがスッキリ取れますよ。
陰ヨガの歴史
陰ヨガは、エネルギッシュなパワーヨガとは対照的に、心を落ち着かせて静を意識させる流派。
創始者はアメリカ人の武術家、ポーリー・ジンク氏です。
陰ヨガが注目され始めたのは2000年代初頭ですが、その背景には1990年代のヨガブームがあります。
1990年代に人気を集めたヨガは、主に筋肉の強化や美容を目的としたエクササイズ要素の強いものでした。
エクササイズ要素の強いヨガは心身をアクティブな状態に導き、「陽」のエネルギーが高いものでした。
ですが、2000年代になるとインターネットの普及や経済の変化が訪れ、日常でのストレスや情報過多により、心が落ち着かないと感じる人が増加。
このような状況下で、ヨガを教える立場の人たちは心身のバランスを整えるために「陰」のエネルギーを取り入れる必要性を感じ始めました。
そこで注目されたのが陰ヨガです。
陰ヨガが心身のバランスを整えられる理由は、「陰陽五行思想」にあります。
陰陽五行思想では、世の中や人間の心身は陰陽両面が存在し、そのバランスが重要とされています。
例えば、宇宙では太陽が「陽」で月が「陰」、人間なら男が「陽」で女が「陰」、色では白が「陽」で黒が「陰」、感情なら積極性が「陽」で感受性が「陰」を表します。
このバランスが崩れると心身の調子が悪くなり、気が滞ってしまいます。
さらに、四季の春夏秋冬も陰陽のバランスが繰り返されます。
秋から冬は植物の葉や種が落ち、芽吹くための準備がされる「陰」の時期です。
逆に、春から夏にかけては太陽が明るく照らし、動植物の活動が活発化する「陽」の時期です。
以上のように、人間も宇宙もあらゆる事象が陰陽のバランスによって存在し、どちらもが満たされた状態がバランスの良い存在とされます。
陰と陽の考えは東洋医学やインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」、そして「マクロビオティック」などの食事療法にも取り入れられています。
陰ヨガは、この自然と融合した陰陽五行思想を取り入れて、心身のバランスを整え、健康へと導くヨガなのです。
陰ヨガの特徴
陰ヨガの特徴は以下の5つを理解するとわかりやすいです。
- ひとつのポーズを3~5分キープする
- ポーズとポーズの間にも、豊かな時間が流れている
- 陰と陽のバランスを整え、心身の調和へ
- 陰と陽のバランスを整える
- 季節に合った内臓のケアをする
上記について解説をしていきますね。
ひとつのポーズを3~5分キープする
陰ヨガ最大の特徴は、何と言っても意識する場所の「深さ」にあります。
普段の生活ではなかなか意識することのない、骨や関節周りの組織など、体の奥深くにある「陰」の領域にじっくりと働きかけていくのが陰ヨガなんです。
なので、ひとつのポーズを3~5分かけてじっくりと深めていきます。
筋肉の緊張がゆっくりと解き放たれ、体の内側からじんわりと温まっていくような、深いリラックス効果を感じられるはずです。
「そんなに長時間、同じポーズでいられるか不安…」
最初はそう思うかもしれません。
でも大丈夫。
陰ヨガでは、無理なく心地よくポーズを深められるように、ブロックやボルスターなどのプロップスを使ったり、体の位置を微調整しながら練習していきます。
焦らず、ゆっくりと、自分の体と対話をするように、ポーズに身を委ねてみてくださいね。
ポーズとポーズの間にも、豊かな時間が流れている
「陰ヨガって、なんだか静かで、瞑想みたい…」
そう感じた経験はありませんか?
実は、陰ヨガはポーズとポーズの間にも、大切な時間があるんです。
直前のポーズで生まれた体の感覚、心の動き、呼吸の変化。
さまざまな感覚を静かに感じ取って、自分自身の内側で何が起こっているのかを、より深く理解していけるんです。
まるで、小説のページをゆっくりと1枚送り動かすように、自分自身の内面と向き合っていく時間。
時間を感じるほどゆっくり行うのが、陰ヨガの大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
陰と陽のバランスを整え、心身の調和へ
私たちの体と心は、相反する性質を持つ「陰」と「陽」のエネルギーで成り立っています。
例えば、以下のような相関関係です。
陽 | 陰 |
---|---|
活動的 外向的 昼間 男性 太陽 天 時間 攻撃的 積極的 | 静寂 内向的 夜 女性 月 地 空間 防衛的 消極的 |
陰ヨガは、名前の通り「陰」のエネルギーを高めるヨガ。
現代社会は、仕事や人間関係など、「陽」のエネルギーが強くなりがち。
陰ヨガで心身を静かに休ませ、「陰」のエネルギーをチャージすれば、乱れがちな心身のバランスを整え、本来の穏やかさを取り戻していけるでしょう。
陰と陽のバランスを整える
陰ヨガは、体と心のバランスを整えるヨガの一種です。
呼吸法や静かなポーズを通じて、内面の安定を促します。
日常の忙しさやストレスから解放され、心身ともにリフレッシュできる効果があるんです。
穏やかな雰囲気の中で行えば、リラックス効果が高まります。
陰と陽のバランスを整えられると、心地よい状態を保てるんです。
季節に合った内臓のケアをする
陰ヨガは、季節や体内のリズムとも深く関わっています。東洋医学の「陰陽五行説」によると、自然と調和すると体の健康が保たれるとされています。
具体的には、季節に応じて食べるものを変えるという意味です。
食べるもの以外に、四季に応じてヨガで内臓にアプローチを変えていくと効果的です。
たとえば、春の始まりには、肝臓が疲れやすいので、肝臓の働きを促すポーズでデトックス効果が高まり、新しいエネルギーが体内をめぐるようにしていきます。
陰ヨガには、それぞれの季節に合わせたポーズやプラクティスがあり、時期に合わせた体のケアを行えるんです。
一年を通して陰ヨガを 楽しめば、自然のリズムと調和した、より健やかな毎日を送りやすくなるでしょう。
陰ヨガと陽ヨガの違い
陰ヨガと陽ヨガ、名前は似ていますが、そのアプローチは全く異なります。
結論から言うと、陰ヨガは「静」のヨガ、陽ヨガは「動」のヨガです。
上記の違いを理解すると、自分の体と心が求めているヨガを見つけやすくなります。
陽ヨガは、 アシュタンガヨガ、ハタヨガ、ヴィンヤサヨガなどが代表的で、動きを伴うアクティブなスタイルです。
筋力を鍛え、エネルギーを生み出すのを目指しています。
一方陰ヨガは、長時間同じポーズを保持し、体をゆっくりとリラックスさせます。
体の深部に働きかけ、関節や筋膜を柔らかくし、心身のバランスを整えるのを重視しています。
陰ヨガと陽ヨガをアプローチの違いからそれぞれの特徴を詳しくまとめてみました。
- 動きが多い
- エネルギッシュに体を動かします。
- 筋力アップ
- 特にアシュタンガヨガやパワーヨガは筋力トレーニングにも効果的です。
- 心拍数の上昇
- カーディオ効果が期待できます。
- 活力を引き出す
- 体を動かすことで、気持ちもリフレッシュします。
- 静かなポーズ
- 一つのポーズを3~5分、時にはそれ以上保持します。
- 深い呼吸
- ゆっくりとした呼吸でリラックスを促します。
- 柔軟性の向上
- 関節や筋膜をじっくりと伸ばします。
- 心身のバランス
- 忙しい日常生活で乱れがちな自律神経を整えます。
あなたがエネルギーを発散したいときや、筋力を鍛えたいときは陽ヨガがぴったりです。
一方、ストレスを感じていたり、心身を落ち着かせたいときには陰ヨガが最適です。
陰ヨガの効果
陰ヨガの効果には以下の10個があります。
- 自律神経を整えてリラックスできる
- 体の柔軟性がアップ
- ストレス解消できる
- 集中力が高まる
- 溜まった感情を解消できる
- マインドフルネスの促進
- 心身のバランスを整える
- 睡眠の質を高める
- アンチエイジング効果
- 生理痛や月経前症候群(PMS)の緩和
上記について解説をしていきますね。
自律神経を整えてリラックスできる
自律神経を整えるためには「陰ヨガ」が非常に効果的です。
陰ヨガは、静かな環境で行うことが多く、深いリラクゼーションをもたらします。
ポーズを長時間保持するので、体の深層にある結合組織にもアプローチできるんです。
すると体の柔軟性が向上し、心身の緊張が解消されます。
また、陰ヨガは呼吸法にも重点を置いています。
陰ヨガの呼吸を行うと、リラックス神経である副交感神経が刺激され、自律神経のバランスが整います。
特に、ストレスが多い現代社会では、自律神経の乱れがさまざまな健康問題を引き起こしがち。
陰ヨガを日常に取り入れれば、心と体の健康を維持しやすくなるでしょう。
心地よい音楽やアロマを使うと、さらにリラックス効果が高まりますよ。
体の柔軟性がアップ
陰ヨガは、体の深いところにある筋肉と筋肉をつないでいる組織や、体全体を覆っている筋膜というものを伸ばす効果があります。
陰ヨガでは、いろいろなポーズを取って、骨や関節のまわりの筋肉を伸ばしたり動かしたりします。
結果、関節の周りの血流がよくなり、体が柔らかくなるんです。
つまり、陰ヨガは体の奥深くまでしっかりとアプローチするヨガで、体の硬さをやわらげ、柔軟性を高めるには効果的なヨガなんです。
ストレス解消できる
私たちは、仕事の締め切り、SNS、コロナ禍など、ストレスがいっぱいの世界に生きています。
ちょっと立ち止まって、静かな時間を持つのは、気持ちをリセットするのにとてもいい方法だと思いませんか?
そんなときにおすすめなのが「陰ヨガ」です。
陰ヨガは、ゆっくりとしたペースでポーズを長く保つヨガで、「何もしないでただそこにいる」時間をたっぷり自分に与えてくれます。
忙しい毎日の中で、自分と向き合う時間を作れば、心も体もリフレッシュできますよ。
集中力が高まる
陰ヨガは、心と体のバランスを整えることで「集中力が高まる」効果があります。
陰ヨガは静かな環境でポーズを長時間保持するので、自身の内面と対話する時間。
ポーズを保持する間、呼吸に意識を集中させると、心が落ち着き、雑念が消えていくんです。
雑念が消えれば、今行うべき”何か”に集中する力が自然と高まっていきます。
溜まった感情を解消できる
ヨガのポーズには、なんと体に溜まったモヤモヤした気持ちを解消する力があるんです。
日々のストレスや悩みって、知らないうちに体の中にじわじわと溜まっていくものなんですよね。
そういった溜まりに溜まったモヤモヤが、体のどこに溜まっているかを意識しながらヨガのポーズをとると、ふっと浮かび上がってくるんです。
すると、涙が出たりイライラしたりと色んな反応が出てくるかもしれません。
でも、それは自分に必要のないモノを手放すためのプロセスなんです。
陰ヨガのクラスでは、こういった体に溜まったモヤモヤをしっかりと解消できるので、すっきりとした気持ちになれます。
マインドフルネスの促進
陰ヨガは、心を開放し、ストレスを和らげ、体を深くリラックスさせてくれるマインドフルネスな時間です。
自分自身を思いやり、自分を愛する気持ちを育てる素晴らしい環境を作り出してくれるんです。
陰ヨガを通して、優しく丁寧に自分の体と向き合えます。
日々の忙しさから離れ、ゆっくりと自分と向き合う時間を持てば、心も体も健やかになっていくのを感じられるはずです。
自分を大切にするのは、とても大事なこと。
陰ヨガは、そのきっかけを作ってくれる、女性にぴったりの素敵な習慣なんです。
ぜひ、陰ヨガで自分磨きの時間を持ってみませんか?
心身のバランスを整える
私たちの体には、交感神経と副交感神経という2つの神経があります。
交感神経は頑張ってるときに働き、副交感神経はゆっくり休んでるときに働きます。
でも、今の私たちは、交感神経ばかりが働いていて、休む暇がない状態。
そこで陰ヨガをすると、ゆっくり呼吸ができて、副交感神経が働きやすくなるんです。
副交感神経が働くと、内臓の機能が高まって、お腹の調子を整えたり、毒素が体から排出されたり、疲労回復がしやすくなります。
だから陰ヨガをすると、ストレスが減ったり、血圧が下がったり、よく眠れるようになったり、お腹の調子がよくなったり、病気に負けない体になったり、ホルモンのバランスが整ったり、心身のバランスが整っていくんです。
睡眠の質を高める
現代人は、日中はずっと頑張ってバリバリ働いてストレスがたまりがちですよね。
でもそんな時、ゆったりとした陰ヨガをすると、心も体もほぐれて、溜まった疲れやストレスを解放できるんです。
陰ヨガは、体の奥底にある疲れを取ってくれるだけでなく、心を落ち着かせてくれる効果もあります。
だから寝る前に陰ヨガをすると、ぐっすりと深い眠りにつけて、朝はすっきり目覚められるようになるんです。
アンチエイジング効果
あなたはアンチエイジングに興味がありますか?
実は、ゆったりとした動きが特徴の陰ヨガが、肌の若返り効果をもたらすって知ってましたか?
陰ヨガは、体の深部にある結合組織をじっくりと伸ばして、肌にハリや弾力を与えるヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進します。
すると、新陳代謝が活発になり、肌の若返り効果が期待できるのです。
陰ヨガは、他のヨガとは異なり、ポーズを長時間(3〜5分)キープするのが特徴。
陰ヨガで、体の結合組織がゆっくりと伸ばされると、線維芽細胞という細胞が活性化されます。
線維芽細胞が元気になると、肌に欠かせない次のような成分が生成されます。
- ヒアルロン酸:肌に潤いを与え、乾燥を防ぐ
- コラーゲン:肌のハリを保ち、シワを防ぐ
- エラスチン:肌の弾力を維持し、たるみを防ぐ
上記の成分がしっかりと作られて、肌の新陳代謝がスムーズに行われるので、見た目の若々しさが維持されるのです。
アンチエイジングを目指すなら、ゆったりとした陰ヨガの習慣を始めてみるのがおすすめ。
心地よい時間を過ごしながら、自然な若返りができるんです。
生理痛や月経前症候群(PMS)の緩和
「え、ヨガで生理痛?」そう思ったかもしれませんね。
陰ヨガは、ひとつのポーズをじっくりと時間をかけて行うので、体の深部の筋肉や筋膜を緩め、血流を促す効果が期待できます。
特に、骨盤周りやお腹周りを重点的にほぐしていくので、生理痛やPMSの緩和に効果が期待できるんです。
陰ヨガが、どうして生理痛やPMSに効果的なのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
- 血行促進効果で冷えを撃退!
-
生理痛の原因の一つに、骨盤周りの血行不良が挙げられます。
陰ヨガは、ポーズ中にじんわ~り温かさを感じるのも特徴です。体の深部から温まって、血行が促進され、冷えの改善にもつながります。 - 内臓の働きを整えてホルモンバランスUP!
-
陰ヨガは、深いリラックス効果をもたらし、自律神経を整えてくれます。すると、ホルモンバランスも整いやすくなるので、PMSの症状緩和も期待できるんです。
- リラックス効果で心も体も穏やかに
-
陰ヨガのポーズは、深い呼吸と共に体を「ゆるめる」に焦点を当てています。緊張がほぐれ、心も落ち着き、ストレスが軽減されるのです。
陰ヨガで心身のリラックスを深めると、質の高い睡眠にもつながります。
睡眠の質が向上すると、ホルモンバランスも整いやすくなり、結果的に生理痛やPMSの緩和も期待できます。
陰ヨガの代表的なポーズ一覧
陰ヨガの代表的なポーズ一には以下の6つがあります。
- バタフライポーズ(バタコナーサナ)
- 仰向けのツイストポーズ
- スフィンクスのポーズ
- チャイルドポーズ
- 長座前屈のポーズ
- ハッピーベイビーのポーズ
ポーズの効果ややり方について解説をしていきます。
バタフライポーズ(バッダコナーサナ)
陰ヨガのバタフライポーズ(バッダコナーサナ/合蹠のポーズ)は、深い呼吸と穏やかなポーズによって、血行を促進し、自律神経を整え、心をリラックスさせる効果があります。
特に、睡眠前に取り入れれば、自然な眠りを促し、翌朝の目覚めを爽やかにしてくれます。
仰向けのツイストポーズ
仰向けのツイストポーズ(ワニのポーズ)は、日々のストレスや疲れを感じている方、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けている方に特におすすめです。心地よいツイストを通じて、心身のバランスを整え、日常生活での集中力や柔軟性の向上にも寄与するでしょう。
仰向けに寝て、手のひらを下に向けてTの字になるように両腕を横に広げる。両膝を立てる。
息を吐きながら両膝を体の左側に落とし、背骨と腰をひねる。目線は右手の指先へ。
目を閉じ、リラックスして姿勢をとる。重力に任せて膝を下ろすので、この姿勢で力を入れる必要はない。
呼吸を整え、6~10呼吸キープする。
息を吸いながら、足を元の姿勢へ戻す。
反対側も繰り返す。
スフィンクスのポーズ
スフィンクスのポーズは、背骨や腰のストレッチに最適で、日常生活で溜まった疲れを和らげるのに効果的です。
また、深い呼吸を促して心も体もリラックスできます。
特にデスクワークで肩こりや腰痛に悩む方には、ぜひ試していただきたいポーズです。
実際にやってみると、背骨がグッと伸びて気持ちいい~ と感じるはずです。
まずはうつ伏せになりましょう。手のひらは床に向けて、両手を体の横に置きます。足は腰幅に広げ、足の甲を床にしっかりと寝かせます。 かかとが外側に倒れないように注意しながら、天井方向に向けましょう。
次に、息を吸いながら、下腹部に力を入れて頭と胸を引き上げていきます。腕を少し後ろにずらしながら、ひじを肩の真下にセットします。 この時、肩が緊張しないように気をつけてください。ここで体全体が軽くなる感じを味わいながら、ゆっくりと動かしましょう。
さらに息を吸いながら、背骨を引き上げて胸を斜め上に持ち上げます。肩はリラックスさせて、肩甲骨を寄せるようにします。耳と肩を遠ざけるイメージで、肩を下げるとより効果的です。この姿勢で、背骨が伸びていくのを感じてください。
ここで深い呼吸を続けながら、3?5回ほどポーズをキープします。
息を吐きながら、ゆっくりと上体を床へ下ろしていきます。
最後にうつ伏せの姿勢に戻り、片方の頬を床に着けて顔を横に向けます。そのまましばらくリラックスして、ポーズの余韻を感じてください。
チャイルドポーズ
チャイルドポーズは、リラックスと安らぎをもたらす陰ヨガのポーズです。
特に心身の緊張を解き放ち、内面の静けさを見つけるのに効果的です。
初心者から上級者まで、誰でも簡単に実践できるチャイルドポーズをマスターしましょう。
床に正座の姿勢をとります。膝を少し開くと、後で体を倒しやすくなります。
ゆっくりと鼻から息を吸い込み、背筋をスーッと伸ばします。頭の上にまっすぐなラインを引くようなイメージで、背骨を長く感じてください。
次に、息をふーっと吐きながら、手を前方に伸ばしていきます。手が歩くように前方へ進む感じです。背中を柔らかくしながら、上体を床にぺったりとつけていきます。お腹がももに触れるように、体を深く沈めましょう。
この状態で、3~5回、ゆっくりと深呼吸を続けます。呼吸のたびに、体の緊張が溶けていくのを感じてください。
長座前屈のポーズ
長座前屈のポーズ(パスチモッターナーサナ)は、身体の柔軟性を高め、精神を落ち着かせる効果があります。特に陰ヨガでは、このポーズを通じて心身の深いリラックスを得られるとされています。
ハッピーベイビーのポーズ
ハッピーベイビーのポーズは深いリラックスを促し、ストレスの軽減にも役立ちます。
呼吸を深くしながらポーズを保てば、心身のバランスが整い、精神的な安定感も得られます。
初心者でも簡単に取り組めるため、陰ヨガのセッションでよく取り入れられています。
陰ヨガが向いている人
陰ヨガが特におすすめなのは、以下のような人です。
- 集中力を上げたい人
- ストレスを感じている人
- 睡眠に悩んでいる人
- 生理痛やPMS(月経前症候群)に悩んでいる人
- 浮腫み(むくみ)や便秘に悩んでいる人
- 柔軟性を上げたい人
- 関節痛に悩んでいる人
- 力んでしまったり、頑張りすぎてしまう人
- 疲れている人
- 動くのが好きで活発な人
- 毎日が忙しくて自分の時間が必要な人
- アンチエイジングしたい人
陰ヨガは、体の柔軟性を高めるだけでなく、心にも深く働きかけてくれるヨガです。
毎日の生活に陰ヨガを取り入れて、心も体も健やかに過ごしてみませんか?
陰ヨガとよく似たヨガの種類
陰ヨガは、静けさと内省のエネルギーが特徴のヨガです。
心と体を深く落ち着かせ、瞑想的な体験を提供しますが、同じように静かなエネルギーを持つヨガには他にも魅力的な種類があります。
それが「リストラティブヨガ」「ヨガニードラ」、そして「ヨガセラピー」です。
上記のヨガはどれも陰ヨガと同様に深いリラクゼーションを促し、心身のバランスを整える効果があります。
今回は、それぞれのヨガについて詳しく見ていきましょう。
リストラティブヨガ
リストラティブヨガは、名前の通り体と心を「回復」させるヨガです。
リストラティブヨガ最大の特徴は、「プロップス」と呼ばれる補助用具を使って体をサポートする点です。
ボルスターやブランケット、ヨガベルトなどを使用して、体を無理なく支えながらポーズを保持します。
- 補助用具でポーズをサポート
- 体がプロップスに支えられるので、筋肉の緊張を解放し、深いリラックス状態に入れる。
- 長時間のホールド
- ポーズを長時間保持して、体の深部にある緊張を緩和し、心のストレスも軽減。
- 初心者にもおすすめ
- 補助用具を使うので、体が硬い人やヨガ初心者でも安心してポーズを取れる。
リストラティブヨガは、まるで柔らかなクッションに包まれているかのような安心感を提供してくれます。
日々の疲れをじっくりと解きほぐしたいときにぴったりです。
リストラティブヨガについては、鹿児に書いた以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ヨガニードラ
「究極のリラクゼーション」として知られるヨガニードラは、横になった状態で行う瞑想的なヨガです。
体を動かすことなく、深いリラクゼーションを追求します。
- 深い瞑想状態
- 体の各部分に意識を集中させ、呼吸と共にリラックスを深めるので、心が静かで穏やかな状態に。
- 不眠改善
- 深いリラクゼーション効果で睡眠の質を向上させ、不眠症改善が期待できる。
- 心身のリフレッシュ
- 瞑想状態で心身をリセットする感覚は、忙しい日常から解放される瞬間。
ヨガニードラは、横になって耳を澄ましながら行うので、まるで心が静かに深い海に沈んでいくような感覚を味わうことができます。
不眠に悩む人にも非常に効果的です。
ヨガセラピー
ヨガセラピーは、特に健康面のサポートを重視するヨガです。
個別のニーズに合わせた指導が行われることが多く、さまざまな身体的、精神的な問題に対応します。
- 個別対応
- インストラクターが個々の健康状態やニーズに合わせてプログラムを組むため、より効果的に体の調整がが可能。
- 多様な効果
- 自律神経や免疫系、内分泌系に働きかけ、体全体のバランスを整える。特に首や肩のこり、冷え性、アンチエイジングなどに効果的。
- 幅広い適用範囲
- リラクゼーションだけでなく、介護の現場などでも導入されており、幅広い年齢層や体調の人々に利用されている。
ヨガセラピーは、体だけでなく心も整えるため、まるで心のセラピストに出会ったような安心感をもたらしてくれます。
陰ヨガをするにあたって知っておくべき5つのこと
陰ヨガを始める前に知っておきたいのは、以下の5つです。
- 心地よさを感じない場合も
- ヨガプロップス(道具)が必要
- ポーズには別の名前がついている
- 体が冷える場合もある
- 陰ヨガ後に激しい動きは避ける
上記について解説をしていきますね。
心地よさを感じない場合も
陰ヨガに挑戦したとき、「あれ?これって本当にリラックスできるの?」と感じる場合も。
陰ヨガは、長時間ポーズを維持するため、他のヨガとは異なる感覚を味わうケースがあります。
というのも、陰ヨガのポーズは、筋肉よりも深層部の結合組織や関節に働きかけます。
なので、一部のポーズは「心地よさ」を感じるまでに時間がかかるんです。
実際にポーズを取っている間、体がぎゅっと引き締まる感覚や、じんわりとした圧迫感があるかもしれません。
理由は、陰ヨガのポーズが体の「張りつめているところ」にじっくりと働きかけるようにできているから。
例えば、股関節を深くストレッチするポーズをとるとします。
すると、普段から硬くなりがちな部分がジワ~っと伸びていく感覚がありますよね?
でも、そのジワ~っとした感覚は、人によっては「イタ気持ちいい」と感じるこ人もいれば、「うぅ…ちょっとキツイ…」と感じる人もいるんです。
大切なのは、無理に我慢したり、力を入れすぎたりしない点。
「あ、今、自分は心地よくないな」と感じたら、無理せずポーズを緩めてみましょう。
陰ヨガは、筋トレのように筋肉を鍛えるヨガではありません。
自分の体と心に深く向き合い、「今、ここ」の感覚に意識を向けることで、心の奥底からリラックスしていくことを目指すヨガなんです。
だから、「心地よさ」だけでなく、「キツさ」や「痛み」を感じる場合もあります。
ヨガプロップス(道具)が必要
陰ヨガのポーズは、通常のヨガとは違い、長時間(数分間)保持するのが特徴です。
なので、体をサポートしてリラックスさせるヨガプロップス、つまりは道具が欠かせません。
ヨガプロップスにより、体への負担を減らし、より深いリラクゼーションを得られるんです。
陰ヨガで使われる主なヨガプロップスは以下の通りです。
- ブロック
- 硬い素材で作られており、体を支えるのに使います。たとえば、ポーズ中に手を置いて安定させるのに便利です。
- ブランケット
- 柔らかくて温かい素材で、体を保温したり、クッションとして使ったりします。
- ボルスター
- 長くてチューブ状のクッションで、背中や脚をサポートし、ポーズ中のリラクゼーションを助けます。
上記のヨガプロップスを使うと、体が自然とポーズに馴染み、無理なく深いリラクゼーション状態に入れるんです。
最初は道具が多くて戸惑うかもしれませんが、使いこなせるようになると、その心地よさに驚くはずです。
ポーズには別の名前がついている
陰ヨガのクラスに参加したら、見慣れたヨガのポーズの名前が全然違ってて、びっくりするかもしれません。
「え? これって、あのポーズと一緒じゃない?」なんて思うことも。
陰ヨガでは、伝統的なヨガのポーズとほぼ同じ形なのに、違う名前で呼ばれているものがよくあるんです。
たとえば、以下のような形です。
- バタフライは、ヨガではおなじみの合蹠のポーズ。
- キャットテイルは、猫が尻尾を丸める様子に似ていることから、その名が付いたポーズで、ワニのポーズの一種です。
- ドラゴンは、力強く脚を開いた姿が竜を思わせる、ランジに似たポーズです。
なぜこんな風に違う名前が使われているんでしょうか?
それは、陰ヨガが生まれた背景と関係があります。
陰ヨガは、カリフォルニアで生まれ、中国の経絡の考え方をベースに作られました。
したがって、サンスクリット語ではなく、親しみやすい英語の名前がつけられているこケースが多いんです。
体が冷える場合もある
「陰ヨガって、じわじわ効きそうだけど、体がポカポカ温まるイメージないなぁ…」
そんな風に思っていませんか?
実は、陰ヨガはアクティブなヨガとは違って、体が内側から熱くなるような感覚は少ないんです。
むしろ、じっくりとポーズをキープする中で、体の芯からじんわりと冷えてしまう場合も。
だから、陰ヨガのレッスンには、重ね着スタイルで行くのがおすすめです。
例えば…
- 長袖Tシャツにゆったりした半袖Tシャツを重ねたり
- レギンスの上に、くしゅくしゅっと可愛いロングソックスを履いてみたり
- ちょっと肌寒く感じたら、すぐに羽織れるように薄手のパーカーを持参したり
心地よい温かさに包まれながら、体の奥深くまでじっくりとストレッチしていきましょう!
陰ヨガ後に激しい動きは避ける
陰ヨガの後に、なんだか頭がぼーっとする場合も。
じつはそれ、陰ヨガで深いリラックス状態に入っているからなんです。
例えるなら、温泉から上がった後のような、ふわふわ~っとした感覚と似ているかもしれませんね。
リラックスモードのときに激しい運動をしてしまうと、せっかくの穏やかな状態から無理やり現実に引き戻されたような、体への負担を感じてしまう場合も。
陰ヨガは、体をゆっくりとストレッチし、深くリラックスさせるのが目的。
長時間にわたったポーズの保持は、筋肉の深部にアプローチし、結合組織や関節の柔軟性を高めるんです。
結果、身体の緊張が解け、心も静まります。
陰ヨガのプラクティスが終わった後、「陰ブレイン」と呼ばれる状態になるかもしれません。
陰ブレインとは、頭がぼーっとして、まるで夢の中にいるような感覚です。
陰ブレイン状態では、自律神経がリラックスモードである副交感神経優位な状態。
陰ブレイン状態から一転して交感神経が優位な状態へ急激に移行すると、自律神経のバランスが崩れやすくなってしまいます。
せっかく陰ヨガで心身ともにリラックスできたのですから、その後の時間も大切に過ごしたいものですね。
では、陰ヨガの後にはどんなことをするのがおすすめなのでしょうか?
例えば…
- ゆったりと呼吸をしながら瞑想する
- 静かな音楽を聴きながらハーブティーを楽しむ
- 照明を落とした部屋で読書をする
などなど。
自分のペースで穏やかな時間を過ごしてみてくださいね。
まとめ
陰ヨガは、ゆったりとしたポーズを長時間キープして、身体と心の両方に深いリラックス効果をもたらします。
また、柔軟性の向上や内臓機能のサポートといった身体的なメリットも得られるため、現代のストレスフルな生活を送る方にピッタリなヨガです。
初心者でも気軽に取り組める陰ヨガは、特別な道具や広いスペースがなくても始められるのも魅力。
疲れが溜まっている時こそ、深呼吸をしながらゆったりと自分の体に向き合ってみてください。
日々のストレスが軽くなり、より健康的な体と心を実感できるはずですよ!
初心者でも簡単に始められるため、興味がある人はぜひ一度試してみてくださいね。
手軽に始めたいのであれば、オンラインヨガがおすすめ。
陰ヨガを受けられるオンラインヨガは限られていますが、一番人気なのはSOELU(ソエル)です。
SOELU(ソエル)については過去に書いた以下の記事で詳しく解説しています。
よかったらぜひ参考にしてみてくださいね。
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