「インナーマッスルを鍛える効果はヨガにあるの?」
「ヨガでインナーマッスルを鍛えるにはどうしたらいい?」
インナーマッスルを鍛えるために、ヨガは効果的。
というのも、ヨガのポーズは体の奥深くにあるインナーマッスルを刺激するのに適している強度だからです。
そんなヨガでインナーマッスルを鍛えると、痩せやすいカラダになるだけでなく、シュッと引き締まったボディを手に入れられる効果も。
この記事では、インナーマッスルを強化するためのヨガの効果や鍛え方、おすすめのヨガポーズ5選を解説していきます。
ぜひ、ヨガでインナーマッスルをがっちり鍛えて、理想的なボディラインを手に入れましょう。
それでは、まいります。
▼この記事の制作に協力いただいた方々
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小森美雪さん
■stunning snow代表
■全米ヨガアライアンスRYT200台湾在住/ヨガインストラクター30歳を過ぎた頃、様々なストレスからくる心身の不調に悩まされていた。そんな時に、ヨガを生活に取り入れたことで不調が改善。“ヨガのパワー”を身をもって実感。「シンプルで日常にも溶け込むデザイン」にこだわったヨガアイテムショップとして、stunning snow〈スタンニングスノー〉を立ち上げる。さらにはオンラインヨガサービスのなかでも「声や誘導にとても癒され、集中してヨガができた」と口コミで人気に。
Instagram:@beautifulsnow_yogalife -
大野香緒里さん
■エステサロン[FELIXIA]プロデューサー
■ヨガ歴10年
■全米ヨガアライアンスRYT200認定インストラクター
■ヘビーヨガインストラクター1級&ベビーマッサージ&インファントサイン&ベビーアロマ&マタニティヨガインストラクタープライマリー
■心理カウンセラー2級ヨガインストラクターが作ったエステサロン[FELIXIA]では、筋肉や骨格に合わせた専門性の高い施術を提供。また4人の子供を育てながら、都内で完全プライベートレッスンを主催。その他ヨガイベントにもインストラクターとして参加。ハタヨガ、ヴィンヤサ、マタニティヨガ、産後ヨガ、妊活ヨガ、リストラティブヨガなど、女性特有の悩みや、ライブイベントに関する体と心のサポートを、ヨガを通してサポートする活動をしている。
Instagram:@kaori.yogastyle
インナーマッスルとは?
インナーマッスルとは、体の内側に存在する小さな筋肉です。
そんなインナーマッスルとヨガの関係を理解するために、以下の2つをまずは知っておきましょう。
・「アウターマッスル」と「インナーマッスル」の違い
・体を引き締めたいならインナーマッスルを意識
上記について、わかりやすく解説をしていきますね。
「アウターマッスル」と「インナーマッスル」の違い
アウターマッスルは体の表面にある筋肉です。
アウターマッスルは、大きくて力強い筋肉で、関節や身体を動かす役割を担っています。
たとえば、三角筋や大胸筋などがアウターマッスルに該当します。
三角筋が大きくなり過ぎると、肩回りが広く見えてしまいます。
一方インナーマッスルとは、体の深部に位置する筋肉です。
インナーマッスルは、小さくて細かい筋肉で、姿勢保持やアウターマッスルの補助などを担っています。
たとえば、腹横筋や骨盤底筋群などがインナーマッスルです。
腹横筋や骨盤底筋群が鍛えられると、お腹引き締め効果があります。
ヨガでは、インナーマッスルをより鍛えられる運動です。
インナーマッスルを鍛えると、ムキムキな身体にはならないけど全身が引き締まっていくので、女性らしいシュッとした美ボディが手に入ります。
体を引き締めたいならインナーマッスルを意識
痩せたい人にとって、インナーマッスルを鍛えるのは重要なポイントです。
なぜなら、インナーマッスルを鍛えると代謝がアップして身体も引き締まるから。
インナーマッスルで代表的なのが腹部の筋肉、平たく言うと体幹筋です。
体幹筋を鍛えると、姿勢が整います。
姿勢が整うと、日常生活で全身の筋肉がうまく使われるようになり、運動の効率がアップします。
運動の効率がアップすれば、脂肪燃焼効果が自然と高まるのです。
体幹筋は常に体を支え続けているため、鍛えれば鍛えるほど安定感が生まれ、日常生活のなかでも無意識のうちにカロリー消費が増えていきます。
ヨガで定期的にインナーマッスルを鍛える習慣をつけるのが、痩せたい人にとっての近道と言えるのです。
ヨガでインナーマッスルは鍛えられる?
ヨガは、インナーマッスルを鍛えるのに非常に効果的なエクササイズです。
ヨガのポーズや動作は、体の奥深くにあるインナーマッスルを刺激し、強化できるんです。
ヨガのポーズは、体のバランスを保つためにインナーマッスルを必然的に使います。
たとえば、プランクポーズやねじったハイランジなどのポーズは、腹筋や背筋だけでなく、深層部のインナーマッスルを鍛えるのに効果的です。
またヨガは、ゆっくりとした動きや深い呼吸が特徴。
ヨガのゆっくりとした動きは、ポーズの保持にインナーマッスルを使います。
深い呼吸は、横隔膜という呼吸筋が働くので、お腹引き締めに必要なローカルマッスル、お腹周りの筋肉が鍛えられるんです。
インナーマッスルは小さな筋肉のため意識しにくいのがハードルとなるケースもありますが、ヨガを継続的に行えば、徐々にインナーマッスルを効かせる感覚がわかってくるはずです。
インナーマッスルを鍛える効果
ヨガでインナーマッスルを鍛えると、以下の6つの効果が期待できます。
- 痩せやすいカラダになる
- 疲れにくくなる
- 冷え性改善
- 姿勢の改善
- 基礎代謝の向上
- 運動能力の向上
- さまざまなスポーツでのメリット
上記についてわかりやすく簡潔に解説をしていきますね。
痩せやすいカラダに
インナーマッスルは普段の生活のなかでも使える筋肉。
なので、インナーマッスルを鍛えると、普段の生活のなかでも筋肉を使って代謝が上がりやすくなります。
結果、脂肪燃焼効果が高まりやすいんです。
また、インナーマッスルが強化されると姿勢が整って、ボディラインも引き締まります。
さらに、ヨガはストレスを解消する効果も。
ストレスは、脂肪の蓄積を促進する要因のひとつです。
ヨガで心と体がリラックスし、ストレスを解消すれば、ストレスによる食欲の増加や脂肪の蓄積を防げます。
疲れにくくなる
インナーマッスルが鍛えられると疲れにくいカラダを手に入れられます。
インナーマッスルは体の深層部に存在し、姿勢をサポートしたり、関節の噛み合わせを良くして身体のバランスを保ったりする役割を果たしています。
なので、日常生活や運動時により効率的に動けるので、無駄な力を使わずに軽やかな動きをできるようになるんです。
冷え性改善
冷え性は筋肉量、特にインナーマッスルが少ないと起こりやすいです。
というのも、代謝のうち、約38%が筋肉(インナーマッスル)に依存しているから。
つまり、筋肉量(インナーマッスル)が少ないと体の熱を生む力が不足してしまうんです。
結果的に、体温が下がり、末端まで血液が行き届かなくなります。
ヨガのポーズと深い呼吸は、インナーマッスルを強化し、基礎代謝を増加させます。
当然、体温が上昇し、血行が改善され、体の末端まで血液が循環するようになるんです。
また、ヨガは体温調整に重要な自律神経のバランスを整え、冷え性の改善をしやすくしてくれる効果もあります。
姿勢の改善
ヨガはインナーマッスルを鍛えて姿勢の改善をする効果があります。
インナーマッスルは、体の深層にある筋肉で、背骨や骨盤をサポートする役割が。
つまり、インナーマッスルが弱っていると、姿勢が崩れやすくなるんです。
ヨガのポーズはインナーマッスルを使いやすくしてくれるので、正しくて美しい姿勢を保てるよ鵜になる効果があります。
たとえば、プランクポーズやねじったハイランジなどのポーズがよい例です。
上記のポーズは姿勢保持に重要なお腹周りの筋肉、ローカルマッスルを鍛えて背骨がシュッと立つようにしてくれるんです。
また、ヨガのポーズでは、背筋を伸ばすことで胸郭が開き、肩甲骨が正しい位置に戻る効果も。
以下の動画をみてわかる通り、肩甲骨が正しい位置に戻れば、猫背や巻き肩などの不良姿勢を改善できるんです。
姿勢の改善は見た目だけでなく、体の健康にも大きな影響を与えます。
正しい姿勢を保てば、腰痛や肩こりの予防に。
呼吸が深くなり、体全体の血流が良くなる効果も期待できますよ。
基礎代謝の向上
ヨガはインナーマッスルを鍛えることで基礎代謝を向上させる効果も。
インナーマッスルは身体の深層部に存在し、姿勢をサポートすしています。
ヨガのポーズを取るときには、インナーマッスルの働きが必須なので、いわば自動的に鍛えられていくんです。
インナーマッスルが鍛えられて基礎代謝が向上するには理由があります。
それはインナーマッスルの量が増えれば、身体のエネルギー消費量が増えるから。
要するに、普段の生活でもより多くのカロリーを消費できるようになるんです。
基礎代謝が向上すれば、日常的な活動や運動時のエネルギー消費量が増えます。
結果、脂肪の燃焼が促進され、ダイエット効果も期待できるんです。
運動能力の向上
ヨガでインナーマッスルを鍛えると、身体が安定して、バランスが保ちやすくなります。
インナーマッスルが鍛えられるとスポーツ場面でも大きな効果をもたらしてくれるんです。
具体的には以下の4つです。
- けがや急性的な障害の予防
- 悪姿勢からくる慢性的な障害を改善
- 瞬発力が高まりパフォーマンスアップ
- 省エネで身体を動かせるので、疲労しにくくなる
インナーマッスルの強化により、身体の軸、体軸が強固になります。
体軸は、スポーツ場面で重要なので、怪我のリスクを軽減し、最高のパフォーマンスを発揮できるようになるんです。
さまざまなスポーツでのメリット
ヨガはインナーマッスルを鍛えることで、さまざまなスポーツにおいてメリットをもたらします。
インナーマッスルの強化は、先ほど解説した通り、スポーツパフォーマンスを高めてくれます。
ヨガは体軸の強化やバランス能力を高める効果があるので、スポーツにおける動きの幅や俊敏性が向上します。
例えば、サッカーやバスケットボールなどのボールを使ったスポーツでは、正確なパスやシュート、素早いステップワークができるようになります。
ゴルフやテニスなどのスイング系スポーツでは、しっかりした体軸で身体を捻る動作の力感が少なくなってスイングの安定性が増します。
さらに、ランニングやマラソンなどの有酸素運動においても、省エネで体を使えるようになるので、持久力向上にも効果的です。
以上のように、ヨガによるインナーマッスルの鍛え方は、さまざまなスポーツでのパフォーマンス向上につながります。
ぜひヨガを取り入れて、スポーツの成績アップを目指しましょう。
ヨガポーズのキープが辛い原因はインナーマッスル不足かも?
ヨガを始めたばかりの人や継続的に行っている人でも、ヨガポーズをキープすることが辛いと感じることがあります。
キープが辛い原因のひとつとして、インナーマッスルの不足が考えられます。
ヨガポーズをキープする際、特に腹筋や背筋、骨盤周りのインナーマッスル、ローカルマッスルが重要な役割を果たします。
ローカルマッスルの筋群が弱いと、姿勢が崩れやすくなり、ポーズをキープのが難しくなるんです。
インナーマッスルは、体の深部に存在する筋肉なので、アウターマッスルとは異なり、見た目には強いかどうか分かりにくいです。
ですが、インナーマッスルが十分に鍛えられていると、体を支える力が強くなり、ヨガポーズをキープしたときの安定感が出てきます。
さらに、関節の安定性が増すので、無駄な筋緊張が入らなくなって、柔軟性もかなり改善しやすくなるんです。
ヨガポーズのキープが辛い場合は、インナーマッスルの不足が原因かもしれません。
インナーマッスルを鍛えるために、正確なポーズの実践と徐々にキープする時間を延ばしていくのを意識してみましょう。
すると、ポーズのキープが楽になり、より楽しくヨガの実践ができるようになりますよ。
インナーマッスルを鍛えるヨガポーズ5選
インナーマッスルは以下のヨガポーズで特に鍛えられます。
- 板のポーズ(プランクポーズ)
- ねじったハイランジ
- サイドアングル
- バッタのポーズ
- 椅子のポーズ
上記のやり方と効果を解説していきます。
板のポーズ(プランクポーズ)
両手両膝をつき、手首を肩の真下に置く。
指を広げ、手のひらマットを押すように。
両手の間を見つめ、首の後ろを伸ばし、お腹を引き入れるように軽く力を入れる。
片足ずつ後ろに伸ばす。踵はしっかり押し出すようにポジション。
お尻が沈みすぎないように注意する。お尻が宙に浮いてしまう場合は、肩が手首の真上にくるように整える。
お尻の穴を締め、骨盤底筋を背骨の方に引き寄せるようにする。
尾てい骨を踵に向かって伸ばす。
呼吸を整えながらポーズを5呼吸キープする。このポーズで筋力とスタミナをつける場合は、5分までキープする。
ゆっくりと膝を下ろし、子どものポーズに戻って休む。太陽礼拝のポーズを練習している人は、プランクから直接チャトランガまたは膝と胸とあごのポーズに移る。
プランクポーズは、腹筋や背筋を中心に、体の深層部の筋肉をしっかりと使えます。
プランクポーズは初心者でも取り組みやすいポーズですが、キープが辛い場合はインナーマッスルが不足している可能性があります。
キープが辛い場合は、プランクポーズを徐々に時間を延ばして取り組んでみましょう。
プランクポーズについては、ここからリンク公式YouTubeでもやり方解説をしています。
よかったらぜひ、動画をみながら一緒にプランクポーズをやってみてくださいね。
ねじったハイランジ
四つ這いになる
両てのひらでマットを押しながら、お尻を高く持ち上げてダウンドッグのポーズへ。背骨が一直線になるようにする。
左足を両手の間に踏み出す。
左手を天井へまっすぐ伸ばし、胸を左へ向けるように体幹を捻る。
深呼吸を3~5回行う
左手を床に戻し、ポーズを解除する。反対側も同じように行う。
ねじったハイランジは、通常のハイランジのポーズにねじりを加えたものです。
インナーマッスルを鍛えるだけでなく、体幹のバランスや柔軟性も向上させる効果があります。
また、
姿勢の改善や基礎代謝の向上にもつながります。
サイドアングル
タダーサナから右足を大きく一歩引いて両足を開き、身体を真横に向ける。両腕を床と平行になるよう左右に広げ、足幅は手首の真下に足首がくる位置。
右足のつま先を右方向に向け、右足踵の延長線上に左足の土踏まずがくるようにする。右の膝を曲げ、膝が右足首の真上になるまで踏み込む。胴体上部を膝の方向へと傾ける。
右肘を膝に添えて、左腕をまわしあげて左耳の斜め延長線上へまっすぐ伸ばす。手のひらは床に向け、左足の小指から体側、指先までが一直線になるようにする。
ポーズをキープして深呼吸を3~5回行う。
ゆっくりと山のポーズに戻り、反対側も行う。
サイドアングルは、上半身を傾斜させてキープするので、腹筋群の強化がされます。
お腹がキュッと引き締まる効果もあるポーズです。
体側が伸びるので、肋骨も動きやすくなり、呼吸も深まりやすく心地のよさも感じながら行ってみましょう。
サイドアングルは体側が伸びて心地よいポーズ。
体側を伸ばすヨガポーズについては、過去に書いた以下の記事で詳しく解説しています。
よかったらぜひ参考にしてみてくださいね。
バッタのポーズ
うつ伏せで両手は体側に置きます。
スタートポジション
両足の幅は握りこぶし1個分開いて、つま先はまっすぐ下に伸ばします。
息を吸いつつ、両足を床から離します。
息を吐きながら、胸を床から離します。
可能であれば、足関節と肩関節が同じ高さになるようにしましょう。
深呼吸をする
深呼吸を3~5回行います。
足と胸をゆっくり下ろし、うつ伏せに戻ります。
バッタのポーズは、背部のインナーマッスルを鍛えるのに効果的なヨガポーズです。
背中やお尻の筋肉も使われるため、普段猫背になりやすい人には姿勢改善におすすめ。
ポイントは腰を反らすのではなく、肩甲骨を内側にギュッと引き締めながらポーズをキープする点。
腰痛がある人は症状が悪化する可能性があるので、無理はしないようにしてください。
椅子のポーズ
山のポーズで立ったら、足の幅は腰幅に開く。
息を吸って、吐きながらお尻を斜め後ろに下げていく。膝は土踏まずの真上になるように。
息を吸いながら、両手を斜め上へ伸ばしていく。目線は前で、腕は背骨のラインの延長線上に位置するように伸ばす。
ポーズをキープして3~5回深呼吸をする。
ポーズを解除して、元の姿勢に戻る。
椅子のポーズは、体を椅子に座っているかのような形をとって、お尻や太ももの筋肉を引き締めてくれます。
背部の筋肉も使うので、猫背などの姿勢改善にも効果的です。
椅子のポーズについては、ここからリンク公式YouTubeでもやり方解説をしています。
よかったらぜひ、動画をみながら一緒に椅子のポーズをやってみてくださいね。
まとめ
ヨガでインナーマッスルを強化する効果6つと、おすすめヨガポーズ5選について解説をしました。
- 痩せやすいカラダになる
- 疲れにくくなる
- 冷え性改善
- 姿勢の改善
- 基礎代謝の向上
- 運動能力の向上
- さまざまなスポーツでのメリット
- 板のポーズ(プランクポーズ)
- ねじったハイランジ
- サイドアングル
- バッタのポーズ
- 椅子のポーズ
インナーマッスルは体の深部(内側)に位置する筋肉。
なので、インナーマッスルをいまより使えるようになると、疲れにくくなるだけでなく、基礎代謝が高まって痩せやすいカラダになるどころか、冷え性改善や姿勢改善効果もあります。
今回紹介をしたおすすめのヨガポーズは自宅でも器具を使わずに実践できます。
ぜひヨガポーズを実践して、内側からシュッと引き締まった理想の体を手に入れてくださいね。
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