「最近、ストレスがたまっているけれど、どうやって解消すればいいのだろう」
「ヨガがストレス解消に効くって聞いたけど、なぜ効果があるのか知りたい」
そんな風に感じている人も多いのではないでしょうか。
もしくは、「ヨガをすると気分がすっきりしたけど、なぜ効果的なの?」と疑問に思っている人もいるはず。

こんにちは!ヨガ講師&運動の専門家のチカだよ!ストレスで頭が爆発しそうになったら、鶴のポーズをして心を落ち着かせるのが最近の流行りになってきちゃった。
そもそもヨガ講師って心が穏やかな性格の人が多いのにも、何か秘密が・・・!?
そこで今回は、なぜヨガがストレス解消に効果的なのか、科学的視点も交えて、わかりやすく解説をしていきます。
記事の後半では、おすすめのヨガクラスや自宅でできるストレス解消ポーズも解説しています。
記事を読み終えたころには、あなたが心と体が軽くなる方法がズバッと明確になっているはずです。
ぜひそのまま下にスクロールして読み進めてみてくださいね。
それでは、まいりましょう。
ヨガでストレス解消・発散ができる理由
なぜヨガでストレス解消ができるのか、理由は主に以下の9つです。
- 幸せホルモンが分泌される
- 自律神経を整える
- ヨガの呼吸法
- ヨガのアーサナ
- ヨガの瞑想
- ヨガで疲労物質を流せる
- 疲労を回復させる
- ストレスホルモンの分泌が安定
- 睡眠を促進できる
専門性の高い内容もありますが、わかりやすく解説していきますので、ご安心を。
それでは、解説をしていきますね。
まずはホルモン分泌によるストレス解消・発散効果についてです。
幸せホルモンが分泌される


ヨガを行うと、体を伸ばしたり深い呼吸をしたりするので、セロトニンやエンドルフィンといった幸せホルモンがと分泌されます。
セロトニンは幸福ホルモンとも呼ばれ、感情の安定や集中力を向上させてくれるホルモンです。
一方、エンドルフィンは天然の鎮痛剤とも言われていて、痛みを和らげ、心身をリラックスさせる効果があります。
- セロトニン
感情安定と集中力UP - エンドルフィン
身体の痛みを軽減
なぜヨガがストレス解消に効果的なのかというと、セロトニンとエンドルフィンがヨガによって分泌されると、心身ととのえてくれるからです。
心と体のバランスが整えば、じつはうつ症状の改善にもつながります。
また、ヨガのポーズは血行を促進し、疲労物質をスーッと流してくれます。
結果、心身ともに軽やかな気分になり、日々の生活で感じるストレスを減少させられるのです。
さらに、ヨガを続けると、自律神経がととのって、睡眠の質も向上します。
深い眠りは翌日のパフォーマンスを高め、ストレスに対する耐性も強くなるでしょう。



「怒りたくないのに、つい口が先に走ってしまう」なんて人にもヨガがオススメできる理由だよ。
自律神経を整える


ヨガがストなんてレス解消に効果的な理由のひとつに、深い呼吸とゆったりとした動きで自律神経のバランスを整える点があります。
深呼吸を繰り返すと、心のざわめきが静まり、マインドフルネスな状態を得られるんです。
さらに、ヨガを継続すると、睡眠の質が向上し、成長ホルモンの分泌が促進されます。
成長という名前がついていますが、大人になっても分泌される大切なホルモンのひとつです。
睡眠中に多く分泌され、細胞の修復、新陳代謝の促進、疲労物質の排出を促して疲労回復をサポートしてくれます。
成長ホルモンが分泌された結果、疲労回復が早まり、ストレスへの耐性が高まるのです。



心身の調和が保てると、感情に振り回されない日々が送れるようになるよ。
ヨガの呼吸法


ヨガの呼吸法は、ストレス解消になぜ効果的なのでしょうか。
深い呼吸を行うと、副交感神経が優位になって心身がリラックスします。
特に「プラーナーヤーマ」と呼ばれる呼吸法は、内側からエネルギーを満たす効果があるんです。
スーッと息を吸い、はぁーっとゆっくり吐く、このリズムが自律神経を整えます。
ヨガの呼吸法の基本である「腹式呼吸」を取り入れると、胸式呼吸よりもより深いリラクゼーションが得られます。


また「ウジャイ呼吸」は喉を軽く閉めて音を立てる独特の方法で、集中力を高め、心のざわめきを静めてくれるでしょう。
さらに、「ナディ・ショーダナ」と呼ばれる片鼻呼吸法は、左右のエネルギーバランスを調整し、心の安定を促します。
ヨガの呼吸法を1日5分でも実践すれば、セロトニンやエンドルフィンなどの「幸せホルモン」が分泌され、ストレスが軽減しやすくなります。
毎日の習慣として取り入れれば、イライラや不安感を和らげ、快適な生活をサポートしてくれるでしょう。
ウジャイ呼吸や片鼻呼吸法については、過去に書いた以下の記事で詳しく解説しています。
やり方を知りたい人はぜひ参考にしてみてくださいね。


ヨガのアーサナ


なぜヨガのアーサナがストレス解消に効果的なのでしょうか?
ヨガのアーサナを行うと、自律神経が整って心が穏やかになるからです。
そもそもヨガのアーサナとは、心身のバランスを整えるためのポーズ。
例えば、「しーん」と静かな空間でヨガマットの上に立ち、太陽礼拝を行うと、心地よいエネルギーが全身に広がります。
また、木のポーズでバランスを取ると、集中力が高まり、心の安定を感じられるでしょう。
ヨガのアーサナは、多忙な日常から解放され、自分自身と向き合う貴重な時間となるんです。



そもそもヨガのアーサナは、呼吸に集中できるポーズを探すためのもの。場面やタイミングによって集中できるポーズは人それぞれだから、面白いよね。なかには逆転のポーズが一番集中できるという人も少なくないんだよ。
ヨガの瞑想


ヨガの瞑想は、ストレス解消になぜ効果的なのでしょうか。
瞑想をすると、脳が休まり、脳疲労が緩和され、ストレスを受けにくい脳が作られていくからです。
瞑想で呼吸に意識を集中させれば、マイナスの思考が排除されていき、ポジティブ思考に自然となっていきます。
要するに、マインドフルネスを取り入れた瞑想は、忙しい日常から解放される時間を提供してくれるんです。
瞑想をした直後は、まるで心が「ほっ」と一息つくような感覚を得られるでしょう。
またレベルが高くなってくると、チャクラを意識した瞑想で内なるエネルギーを感じ、ムドラを組むことで集中力も高まります。
ヨガの瞑想を日常に取り入れて、心身のバランスを整えてみるのもアリですよ。
ヨガで疲労物質を流せる


ヨガは筋肉に蓄積された疲労物質を効果的に流してくれます。
というのも、ヨガのポーズで筋肉をほぐし、血管への圧迫を解消すると、血液の流れがスムーズになるのです。
さらに、深い呼吸とストレッチによって血流とリンパの循環が促進され、新陳代謝も向上します。
循環が促進されて、体内の老廃物や乳酸が排出されれば、疲労回復に繋がるので気持ちもスッキリするでしょう。
疲労を回復させる
ヨガを行うことで、成長ホルモンの分泌が活発になり、疲労回復を促せます。
疲労が回復すれば、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑えられるので、ストレス解消・発散にもなるんです。
でもなぜ、ヨガが成長ホルモンの分泌を活発にする効果を持つのでしょうか?
それは、ヨガは有酸素運動と無酸素運動を組み合わせた運動だからです。
無酸素運動によって体内に乳酸が溜まると、ホルモン分泌の司令塔である脳下垂体が刺激を受けます。
すると、成長ホルモンの分泌が促進され、疲労回復や筋力の向上に繋がるのです。





成長ホルモンが分泌されると、肝臓の機能を高めたり、新陳代謝をよくしてくれるから、疲労物質が流れて体が軽くなるんだよ。
ストレスホルモンの分泌が安定


ヨガは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を安定させる効果が。
深い呼吸とゆったりした動きで、副交感神経が優位になり、リラックス状態を促します。
結果、過剰なストレス反応を抑え、心身のバランスが整えられるのです。
また、ヨガのポーズ(アーサナ)で筋肉をしなやかに動かせば、血行が良くなります。
血行がよくなれば、ストレスホルモンであるコルチゾールも流れてくれて、排出しやすくなるんです。
睡眠を促進できる


ヨガで体を動かせば、良い意味での疲労感を生み出し、睡眠の質が高まります。
ヨガは自律神経を整える効果があるので、副交感神経が活性化。
副交感神経の作用で心がリラックスするので、入眠をスムーズにしてくれるんです。
良い睡眠を促進するためにヨガをするなら、夜ヨガがおすすめ。
寝る前にほんの少しだけヨガを行うと、一日の緊張が「ほっ」と解きほぐされ、心地よい眠りへと導いてくれますよ。



寝る前のヨガはおすすめだけど、あまりきつくやり過ぎないで。強度が強すぎると、反対に寝つきが悪くなるよ。寝る前のヨガはベッドの上で身体を丸めるようなポーズを中心に行うと、心地よい寝つきになりやすくなるはず。
ストレスはさまざまな病気を引き起こす原因となる
ストレスはさまざまな病気を引き起こす原因となりますが、厚生労働省では、以下の3つの精神疾患に関してヨガが有効であると明言しています。
- うつ病
- 神経症
- 心身症
一見ヨガでは効果を得られにくそうですよね。
上記とヨガとの関係性について、簡単に解説をしていきますね。
うつ病
うつ病は、長期間のストレスや心理的負担の蓄積によって発症する精神疾患です。
主な症状には、気分の落ち込みや興味・喜びの喪失、睡眠障害、食欲不振などが挙げられます。
原因としていわれているのが、セロトニンなどの神経伝達物質のバランスの崩れや自律神経の乱れの関与です。
日本では多くの人々がこの疾患に苦しんでおり、現代社会の大きな課題となっています。
適切な治療やカウンセリングに加え、ストレス解消法としてヨガを取り入れるのが効果的です。
実際、インドのベナレス・ヒンドゥー大学の研究で、3~6か月間のヨガの実践がうつ病の軽減につながるのが明らかになりました。
この研究では、リラクゼーションのポーズや呼吸法、瞑想法を用いて行われ、ヨガを行ったグループと抗うつ剤治療を受けたグループで、神経伝達物質の濃度が同様に改善されました。
神経症
神経症とは、不安やストレスが過度に蓄積し、心のバランスを崩した状態を指します。
不眠や食欲不振、集中力の低下など、日常生活に支障をきたす症状が現れる場合があります。
ではなぜ、ヨガが神経症の改善に役立つのでしょうか。
ヨガは深い呼吸法や瞑想を通じ、自律神経を整え、心身のリラックスを促進させます。
スーッと息を吸い込み、ゆっくりと吐き出すことで、心が穏やかになっていくのを感じられるでしょう。
適度な運動はストレスホルモンを抑え、セロトニンやエンドルフィンといった幸せホルモンを増やす効果も期待できるのです。
気持ちをコントロールするホルモンを分泌しやすくさせるので、ヨガはストレス解消につながり、神経症の症状を和らげる手助けとなるのです。
心身症
心身症は、精神的なストレスが原因で身体に症状が現れる病気です。
現代のストレス社会で、なぜ心身症が増えているのでしょうか。
以下の5つが原因と言われています。
- 職場や学校、家庭など、ありとあらゆる場面でストレスを感じることが多くなっている?
- 仕事の上では、柔軟に素早く対応することや、コミュニケーション能力、マルチタスクなど、より高度な働き方が求められるようになっている?
- キャリアは多様化し、不安定さは増している?
- 核家族が増え、困った時に頼れる人が昔に比べて少なくなっている方が多い?
- SNSは人間関係をより複雑にし、不特定多数の人と距離が近くなることでストレスが溜まる悪循環に陥る可能性がある?
ストレス社会で心を整えるのに、ヨガは効果的な方法として注目されています。
というのも、ヨガのゆったりとした呼吸法や瞑想によって自律神経を整え、心と身体のバランスを取り戻せるからです。
例えば、深呼吸をすると「ふぅー」とリラックスでき、緊張がほぐれます。
ヨガのポーズ(アーサナ)を行えば、身体の緊張を解きほぐし、心理的ストレスを軽減できます。
また、ヨガはメンタルヘルスの改善にも役立ち、心身症の症状を和らげることが期待できます。
ストレスを感じたとき、「よし、ヨガをしてみよう!」と思えると、心が軽くなるでしょう。
ぜひヨガを日常に取り入れて、心身の健康を手に入れてみてください。
ストレス解消に役立つヨガの種類
ストレス解消に効果的なヨガの種類は、大きく分けてリラックス系とアクティブ系の2つがあります。
以下で詳しく解説していきますね。
リラックス効果の高いヨガクラス


ストレスが溜まったとき、心と体を解きほぐすヨガはいかがでしょうか?
特にリラックス効果の高いクラスとして、アロマヨガや陰ヨガ、リストラティブヨガなどがおすすめです。
これらのクラスでは、ゆったりとしたスローフローの動きで、深い呼吸とともに心身をリセットできます。
また、アロマの香りに包まれながら行うアロマヨガは、嗅覚からもリラックス効果を高めます。
陰ヨガやリストラティブヨガでは、一つのポーズを長く保持し、深いリラクゼーションを味わえます。
ポーズの間に深呼吸を繰り返すと、ふわっと心が軽くなるのを実感できますよ。
アクティブに動くヨガクラスでストレス発散


熱気あふれるスタジオで、心地よい汗を流しながらヨガを楽しむ。
それがアクティブなヨガクラスです。
ヴィンヤサヨガやアシュタンガヨガのような動的なスタイルは、流れるようなポーズの連続で心拍数を上げ、エンドルフィンを分泌させます。
エンドルフィンは幸福感をもたらすホルモンなので、ストレスを自然と解消してくれるのです。
また、集中力を要する動きで雑念を払拭し、心身のバランスを整えます。
そもそもなぜ、アクティブなヨガが効果的なのか?
アクティブなヨガは身体を動かして、溜まった疲労物質を流し、新陳代謝を促進するからです。
さらに、達成感が自己肯定感を高め、前向きな気持ちを育みます。
さあ、一歩踏み出して、アクティブなヨガでストレスを発散しましょう!
ストレスを和らげるおすすめヨガポーズ6選
ストレスが溜まっていると感じるとき、ふわっと心が軽くなるヨガポーズを試してみませんか?
以下のおすすめの6つのヨガポーズで、心と体の緊張をほどき、リラックスしましょう。
- キャット&カウ
- 猫のポーズ
- ラクダのポーズ
- チャイルドポーズ
- 安楽座
- 赤ちゃんのポーズ
度のポーズも自宅でも簡単にできるので、忙しい毎日の合間に取り入れてみてください!
それではやり方を解説していきます。
キャット&カウ
両手は肩幅、膝は骨盤幅。背中を床と平行にして息を吸います。


吐きながら、肩甲骨の間を突き上げるように背中を丸め、首の後ろから腰まで丸い背中をつくります。


吸いながら、骨盤側から背骨を動かして背中を反らせます。腰を反りすぎず、胸(胸椎)を開く意識で。首の長さを保ったまま。
STEP2、STEP3の動きを呼吸に合わせて繰り返しましょう。
キャット&カウのポーズは、四つん這いで背骨をしなやかに動かすヨガの基本アーサナです。
デスクワークで凝り固まった背中や肩をほぐし、疲労物質を流す効果が期待できます。
初心者でも簡単に行える王道のヨガポーズです。
猫のポーズ
両手は肩幅、膝は骨盤幅。背中を床と平行にして息を吸います。


吸いながら、骨盤側から背骨を動かして背中を反らせます。腰を反りすぎず、胸(胸椎)を開く意識で。首の長さを保ったまま。
スタートポジションとSTEP2の動きを呼吸に合わせて繰り返しましょう。
猫のポーズは、ヨガの中でも初心者にも取り組みやすいアーサナです。
キャット&カウが辛い人は、まず猫のポーズをチャレンジしましょう。
なぜ猫のポーズがストレス解消に効果的なのかというと、背骨を動かして「副交感神経」を刺激し、リラックス状態を促すからです。
また、デスクワークで凝り固まった背中をほぐすのにも最適ですよ。
ラクダのポーズ
両膝を立て、腰幅に開きます。両手をお尻に当てます。指は下向きです。
息を吸いながら、頭を上に向けて背骨を伸ばします。息を吐きながら、お尻と太ももに力を入れ、腕で体重を支えながら、腰を前に突き出し、後屈します。
片手を踵までゆっくりと伸ばしていきます。踵まで届かない場合は、手はお尻に置いたままで大丈夫です。安全だと感じたら、頭を完全に後ろに落としていきましょう。


両手で踵をしっかり持ち、積極的に腰を前に押し出し、胸を天井に向けていきます。
3~6回ほど呼吸をしてキープします。
片手ずつゆっくりとお尻に戻します。両手をお尻に添えたまま、頭が最後になるようにゆっくりと姿勢を戻していきます。
ストレス解消に効果的なヨガのラクダのポーズは、なぜおすすめなのでしょうか?
胸を大きく開いて深い呼吸を行うポーズなので、心と体をリフレッシュさせられるから。
胸を開くと心を前向きにし、ストレスを軽減する効果も期待できます。
動画で確認したい人は、過去に公開した以下のここからリンク公式YouTubeを参考にしてみてくださいね。
チャイルドポーズ
床に正座の姿勢をとります。膝を少し開くと、後で体を倒しやすくなります。
ゆっくりと鼻から息を吸い込み、背筋をスーッと伸ばします。頭の上にまっすぐなラインを引くようなイメージで、背骨を長く感じてください。


次に、息をふーっと吐きながら、手を前方に伸ばしていきます。手が歩くように前方へ進む感じです。背中を柔らかくしながら、上体を床にぺったりとつけていきます。お腹がももに触れるように、体を深く沈めましょう。
この状態で、3~5回、ゆっくりと深呼吸を続けます。呼吸のたびに、体の緊張が溶けていくのを感じてください。
一日の終わりに「ほっと一息」つけるチャイルドポーズは、なぜストレス解消に効果的なのでしょうか。
じつは背中や腰の筋肉をやさしく伸ばし、凝り固まった部分を「じんわり」とほぐしてくれるポーズなんです。
また、おでこを床につける姿勢で落ち着きが生まれ、心拍数も整います。
深い腹式呼吸と組み合わせると、自律神経のバランスが整い、緊張が「スーッ」と解けていくのを感じるでしょう。
安楽座(スカアーサナ)
両足を前に伸ばして座ります。床に座るのが辛い場合は、お尻の下にクッションやブランケットを敷いて調整しましょう。
片方のすねをもう片方の前にクロスさせます。この時、無理に足を深く組もうとせず、”パタン”と自然に膝が倒れる位置でOK。どっちの足を先に組んでも大丈夫です。
足首をなるべく90度に近づけ、かかとをお腹の方に引き寄せます。足首が硬くて90度にならないという人は無理のない範囲で近づけましょう。
左右の坐骨を意識して、床に”ドンッ”と根付かせるように座ります。お尻が浮いていると、背骨も安定しないので、しっかり座骨で座るのが大切です。


背筋を”スッ”と伸ばし、鎖骨を広げます。肩の力は”フーッ”と抜いて、鎖骨の延長線上に肩がくるようにリラックスさせましょう。
両手を膝の上に置き、視線は一点に集中、もしくは軽く閉じます。
深呼吸を数回繰り返して、今の体の状態を感じてみましょう。
安楽座(スカ・アーサナ)は、ヨガの基本となる座法で、ストレス解消に効果的です。
寝る前にできるストレス解消ヨガポーズとしてもおすすめ。
安楽座は背筋をスッと伸ばし、両足を楽に組むと、体の緊張がフッとほぐれます。
さらに深い呼吸とともに安楽座を保つと、自律神経が整い、心のざわめきが静まる効果もあるんです。
また、安楽座は瞑想の前の準備としても適しており、内なる平穏をじわりと感じられるでしょう。
赤ちゃんのポーズ(ガス抜きのポーズ)
※赤ちゃんのポーズ(やり方テンプレ無)
ヨガマットか床の上に仰向けに寝転び、両膝を立てます。足の裏は床にぴったりとつけましょう。


両膝を胸の方に優しく引き寄せ、両手で抱え込みます。無理に力を入れる必要はありません。心地良いと感じる程度でOKです。
吸う息でお腹を膨らませ、吐く息で太ももを胸に近づける、この動きを繰り返しましょう。
最後に、息を吐きながら、手と足をゆっくりと解放し、仰向けに戻ります。手足をパタンと床に投げ出すような感じでリラックスしましょう。
「赤ちゃんのポーズ」は、股関節や背骨を柔軟にし、身体の緊張をほぐします。
まるで赤ちゃんのような姿勢で心を落ち着かせる効果があるんです。
ポーズを取ると、股関節がじんわりと伸び、身体の奥からリラックスできます。
瞑想(マインドフルネス)や呼吸法でさらに深いリラクゼーションを
瞑想(マインドフルネス)は、まるで心のお掃除みたいなんです。
ストレスでごちゃごちゃになった心を、すっきり整理整頓してくれます。
なぜヨガの瞑想がストレス解消に効果的なのか?
理由は以下の6つです。
- 脳の「アラーム」を静める
瞑想をすると、脳の中にある「扁桃体」という、不安や恐怖を感じる部分の活動が落ち着くんです。「あ、なんか怖いかも…」って感じやすい人が、瞑想を続けると、ちょっとしたことでは動じにくくなります。 - ストレスに強い体質へ
瞑想を続けていると、ストレスに関係する遺伝子が減って、ストレスを溜め込みにくい体質に。 - 深い呼吸でリラックスモードに
瞑想中は、ゆっくりと深い呼吸を意識します。そうすると、体は「リラックスしていいんだー」と理解して、副交感神経が優位になるんです。 - 脳を休ませる「おやすみタイム」
瞑想中は、いろいろなことを考えずに、ただ呼吸に集中します。これが、脳にとっては最高の休息時間になるんです。 - 冷静になれる
ストレスを感じると、どうしても感情的になりがちですよね。でも、瞑想を続けていると、ストレスの原因を「ふむふむ、これはこういうことか」って客観的に見られるようになるんです。まるで、心のフィルターがきれいになるみたいな感覚です。 - ホルモンバランスを整える
ストレスを感じると増える「コルチゾール」というホルモンがあるんですが、瞑想をすると、コルチゾールが減る効果も。
瞑想って、具体的にどうやるのか、難しそうに聞こえるかもしれません。
ですが、実はすごく簡単なんです。
- まずは、静かで落ち着ける場所を探して、座ってみましょう。「ふぅー」って、リラックスできる場所がいいですね。
- 目は完全に閉じなくても大丈夫です。
- 親指と人差し指で輪を作って、膝の上とか、楽な場所に置いてみてください。
- おへその下にある「丹田」という場所に、意識を集中させてみましょう。「ここが、私の体の中心だ!」って意識する感じです。
- あとは、ゆっくりと呼吸を繰り返すだけ。吸う息と吐く息を、じっくり感じてみてください。
瞑想中は、いろんな考えが頭に浮かんでくるかもしれません。
でも、それでいいんです。
「あ、また考えちゃった」って気づいたら、また呼吸に意識を戻せばOK。
瞑想をすると、心と体のバランスが整って、毎日がもっと心地よくなるはずです。
最初はうまくいかなくても大丈夫。
少しずつ、ご自身に合ったペースで続けてみてくださいね。
きっと、心の変化を感じられるはずです。
瞑想(マインドフルネス)に特化してストレスを解消するのもおすすめ。
最近だと、MELON(メロン)というオンラインマインドフルネスが人気です。
興味のある方は過去に書いた以下の記事でMELONの口コミや評判を詳しく解説していますので、よかったらぜひ参考にしてみてくださいね。


ストレスとの付き合い方
結論から言うと、ストレスと上手に付き合うには、「1つの方法に頼らず、色々な角度からアプローチする」のが大切なんです。
なぜならストレスは、まるで気まぐれな雨みたいに、色々な形で私たちの心に降り注ぐから。
時には、どしゃ降りで心がぐちゃぐちゃになっちゃう時もあれば、しとしとと、静かに心を濡らしていく時もありますよね。
そんな時、いつも同じ傘(対処法)だけじゃ、対応しきれないんです。
例えば、ストレスの原因が「仕事の量が多いこと」だったとしましょう。
- 原因を取り除く
思い切って業務量を調整したり、部署異動を検討したりすることもできます。 - ものの見方を変える
同じ状況でも、捉え方を変えることで気持ちが楽になることもあります。 - ストレス反応を鎮める
深呼吸をして、心を落ち着かせるのも有効です。 - 人に頼る
信頼できる人に相談することで、心が軽くなることもあります。
上記の対処法を、1つだけでなく、いくつか組み合わせて使ってみるのがおすすめです。
具体例を挙げますね。
毎日忙しくて、自分の時間がない!と感じている人がいたとします。
「もう、毎日ヘトヘト…」と、ため息をついていると、ストレスはどんどん溜まっていきます。
そんな時、もしあなたが「旅行に行くこと」だけがストレス解消法だとすると、忙しい毎日の中で、なかなか旅行にも行けず、さらにストレスが溜まってしまう、なんてケースもありえますよね。
そうならないために、日頃から色々な「気分転換の引き出し」を用意しておくのが大切なんです。
例えば、
- まとまった時間でできること
週末にヨガのクラスに参加したり、少し遠くのカフェに行ってみる。 - ちょっとした時間でできること
仕事の休憩中に、深呼吸をしてみたり、アロマを焚いてみたり、お気に入りの音楽を聴いてみる。
など、自分に合った方法をいくつか知っておくと、ストレスに柔軟に対応できますよね。
まるで、お気に入りの洋服をたくさん持っていると、その日の気分で着こなせるように、ストレスにも色々な方法で「着こなせる」ようになるんです。
また、自分自身の心と体の声に耳を澄ませることも、とっても大切です。
「最近、なんだかイライラするな…」とか「ちょっと疲れが溜まっているかも…」と感じたら、それは心と体がSOSを出しているサイン。
そんな時は、少し立ち止まって、自分を労わってあげてください。
ほんの少しの時間でも、自分を大切にする時間を作ってあげれば、心と体はリフレッシュできますよ。
ヨガとストレス解消に関するよくある疑問
ヨガとストレス解消に関して、以下のような質問がよくあります。
- ヨガ初心者でもストレス解消効果は期待できる?
- どのくらいの頻度でヨガを行うと効果的?
上記について、簡単に解説をしますね。
ヨガ初心者でもストレス解消効果は期待できる?
はい、ヨガ初心者でもストレス解消効果は期待できます。
なぜなら、ヨガは深い呼吸法やアーサナ(ポーズ)を通じて心身を整えるからです。
初めてでも、ゆったりとした動きと「すーっ」という深呼吸を組み合わせることで、自律神経をバランスよく整え、セロトニンの分泌を促進します。
セロトニンにより、心がリラックスし、ストレスから解放される感覚を味わえるでしょう。
難しいポーズよりも、自分のペースで続けるのが大切です。
少しの時間でも、毎日続ければ、心と体に大きな変化が現れますよ。
どのくらいの頻度でヨガを行うと効果的?
ヨガの効果を最大限に感じるためには、週に2〜3回のペースで行うのがおすすめです。
定期的に続ければ、体の柔軟性が徐々に向上し、心身のバランスも整ってきます。
最初は体がギシギシと感じるかもしれませんが、続けるうちにスムーズに動けるようになります。
また、毎日少しずつでもヨガを取り入れられると、リラックス効果やストレス解消をより深く実感できるでしょう。
朝の目覚めに「すっきり」とした感覚を得たり、夜の就寝前に心を落ち着かせたり、自分のライフスタイルに合わせてヨガを楽しんでください。
まとめ:ヨガでストレス解消すると前向きになれる
今回は、ストレス解消にヨガがなぜ効果的なのか知りたい人に向けて、話をしてきました。
ヨガは心と体のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があります。
呼吸法やポーズを通じて、自律神経を整え心の安定をもたらしてくれるんです。
さらに、リラックス効果により不安や緊張をほぐす効果も期待できます。
日々のストレスに悩む人も、ぜひこの機会にヨガを取り入れて、心身のリフレッシュを図ってみませんか?
難しいポーズから始める必要はありません。
自分のペースでできる簡単なポーズからで大丈夫です。
これまで忙しい日々を過ごしてきたあなたの頑張りは、決して無駄ではありません。
その努力にヨガを加えてあげれば、さらなる良い結果が期待できます。
ヨガを始めると、新たな自分との出会いが期待できます。
心と体の変化により、前向きな気持ちが芽生えるでしょう。



「やってみよう!」と思ったら、まずは紹介したおすすめのポーズを自宅で試してみて、心地よい変化を感じてみてね!
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