「自分にないものではなく、あるものに感謝」なぎささんに伺う、摂食障害を乗り越えた先にあったもの | ここからリンク

「自分にないものではなく、あるものに感謝」なぎささんに伺う、摂食障害を乗り越えた先にあったもの

「自分にないものではなく、あるものに感謝」なぎささんに伺う、摂食障害を乗り越えた先にあったもの

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「人生は蒔いた種のとおり花が咲く」

インタビューを終えた編集長は、パソコンから目を離し、外の景色をみながら、この言葉が頭の中を巡っていました。

上記は、ヨーガ行者である中村天風が言った言葉です。

「種」を蒔かなければ、決して「花」も「実」もならず、未来は「蒔く種」で決まるという意味が込められています。

ヒマワリの種からはヒマワリの花が咲くように、
悲しみの種からは悲しみが
不安の種からは不安が
笑顔の種からは笑顔が
愛情の種からは愛が
希望の種からは希望が

生まれます。

ただし、ヒマワリなどの植物と人間の違う点は、「自身が経験した不安の種をもとにして、他者の悩みを解決する方法を導き出す」ことができる点です。

つまり人間は、自身の不安の種から他者の希望を創り出せるのです。

なぎささんは、過去に摂食障害を経験されました。

摂食障害で、やりたかった事が出来なくなったり、時間も無駄にしてしまった・・・。

なぎささんは、そんな思いをいだきつつ、「種」を意味するサロン「Bija Nagi Yoga(ビージャナギヨガ)」を誕生させました。

なぎささん曰く「摂食障害の経験をもとに、他の誰かがダイエットに成功してくれると過去の自分が癒されます」。

物腰の柔らかいなぎささんのインタビュー記事は、「身体を整えることで、魅力的な自分を取り戻したい」「ダイエットに成功するためのヒントを教えてほしい」という人にぜひ読んでほしいです。
今回のインタビューはなぎささん

ヨガに深みを感じたのは”どん底”を経験したから

ーーヨガを始めたきっかけはなんですか?
宝塚を辞めて、一般企業で働いていた時に、PC作業などで肩、首、全てがガチガチに凝り固まってしまいました。

宝塚時代のイメージ

宝塚時代のなぎささん

マッサージ等に行ってもその場しのぎにしかならず、やっぱり身体を動かしたいなと思い、色々探したのです。

そんなときに目に入ったのがヨガでした。

運動のなかでヨガを選んだ理由は、家でもできる手軽さと音楽が無いものが良かったからです。

ーー宝塚を辞めた後、すぐに一般企業に勤めたのですか?

いいえ、歯科助手の頃は毎日パチスロもやっていたりと、かなり荒れた生活がありました。

そして、24歳で一度結婚し、一年で離婚しています。

29歳の時に再婚して、私がいま大切にしている夫がいます。

宝塚で挫折して、そんなどん底生活があったからこそ、ヨガが心に染みた、と言うのもあるんです。

ーーヨガのレッスンは過去にも受け持っていましたか?どのようなレッスンを主に行っていましたか?
以下のようなレッスンを行っていました。

  • ベーシックなハタヨガ
  • シェイプアップフローヨガ
  • アライメント
  • マタニティ
  • 産後クラス

ヨガの面白みは、人間関係の中にも気付きが生まれるところ

ーーなぎささんの思う「ヨガの面白み」はどんなところですか?
私の思うヨガの面白みは、4つあります。

  1. 自分自身と向き合う時間になる。内観できて、心と身体の繊細な変化にも気付けるようになる。
  2. ヨガ哲学を学び、マットの上だけではなく、日常生活や人間関係のなかにも気づきがたくさん生まれて、人生が豊かになる。
  3. 解剖学が好きです。解剖学に基づいた体の使い方を意識すると、無理なく効果的な動きができるところが面白い。
  4. 呼吸、自律神経との関わりが強く、ポーズやシークエンスによって、その時の感情や気分をもコントロールできるところが面白いです。

なぎささんがお一人でヨガをしているイメージ

一人ひとりの「種」を見つけるためにサロンを開業

ーーBija Nagi Yoga(ビージャナギヨガ)にはどのような魅力がありますか?
「Blja」は「種」と言う意味です。

種を蒔かなければ芽は出ないし花も咲きません。

みんなそれぞれの種を蒔いて、どんどん育てて花を咲かせていく場所にしたい、という思いで付けた名前です。

身体を通して、ヨガ・イストレ・トレーニング・食・心・睡眠など、トータルケアができるのが他にない魅力だと思っています。
Bija Nagi Yogaのヨガスタジオ

ーー「イストレ」とはどんなワークですか?どんな人におすすめですか?
イストレは、イスを使って、簡単な筋トレ、ヨガのポーズを行います。
イストレを提供している風景

支えがあるから、正確なアライメント、つまりはご自身の姿勢が確認できます。
ヨガをやったことのない初心者の方でも安心して行えます。
強度の強いトレーニング
他にも以下のような人におすすめできるワークです。

  • マットを準備して着替えてヨガをするのはちょっと大変に感じる方
  • 肩・首・背中凝り、姿勢改善したい方
  • 仕事終わりに時間を取れない方
  • お昼休みを有効活用したい方
  • 手首を痛めている方
  • 通常のヨガの補助として

いままでイストレをしたことのある人からは以下のようなご感想をいただいております。

背中がモコっと丸く固まっていた姿勢がスッキリした。

丸腰で骨盤を立てるのが難しかったけど、少しずつ改善され、骨盤を立てるために必要な筋肉、腸腰筋の収縮ができるようになった。

姿勢改善効果を感じたという人が多いです。

姿勢改善をするためには、どうしても「姿勢を意識する頻度」が必要になります。

イストレは手軽にできるので、頻度多く行えるので、姿勢改善をしやすいのです。

ダイエット成功の鍵はマインドと睡眠!?

ーー「ダイエット」でなぎささんが重要視している「食事×ボディワーク×マインド×睡眠」のなかで、食事とボディワークはイメージしやすいですが、マインドと睡眠はダイエットとどのような関係がありますか?
まず、マインドはとても大事だと思っています。
人と比べて、自分の欠点にばかり目を向けている限り、どんなにダイエットが成功して綺麗になったとしても、満足できません。

完璧な人はいません。

好きな部分も、嫌いな部分も、両方あって自分だということを受け入れるのが大切。

このマインドが無いと、本当の意味で内側から輝けないと思っているので大切にしているところです。

また太ってしまったこれまでの自分を否定して、”生まれ変わる”ではなく、これまで頑張ってきた自分の身体に感謝して、これからもっと大切にするよ、という気持ちで取り組む事が大切だなと思っています。

次に睡眠です。
睡眠は、質の良い睡眠を取る事で、ホルモンバランスが整います。

睡眠不足になると、ネガティブな思考、イライラ、やる気がなくなるなどの精神状態になりやすくなるのです。

また、睡眠時間は体のメンテナンス時間でもあるので、ここがしっかり取れていないと、せっかくのトレーニングも無駄になってしまいます。
なぎささんの強度強めなトレーニング

そして、睡眠不足は食欲抑制ホルモンが減少し、食欲増加ホルモンは増加します。

つまり、暴飲暴食しやすくなるのです。

睡眠は、心・身体を支える縁の下の力持ちなので、とても大切です

バレエと摂食障害の過去

ーー摂食障害だったことをオープンにされることは、勇気のいることだと感じます。摂食障害の情報を発信しようと思ったきっかけはありますか?

身近な方が、食べないダイエットや偏ったダイエットを繰り返しているのを見聞きして、既にとてもキレイなのに、もったいないなと思いました。

しっかりバランスを良く食べて、運動してダイエットする。

ダイエットをして、体調を崩したり、やりたかった事が出来なくなるのではなく、人生のプラスになるダイエットを目指したいので、自分の過去を見せることで、食は大切であることが伝わったら嬉しいという思いで公開しました!

ーー摂食障害になってしまった理由や状況について差支えない範囲で教えてもらえますか?
4歳からクラシックバレエをやっていて、バレリーナになりたい、という夢がありました。

そんなに簡単になれるものではなく、もっと上手になりたい、という思いが強くなり、「もっと脚を高く上げられるようになりたい!」というのが悩みでした。

脚を高く上げたい→脚がもっと軽ければ上がる。→ダイエットすればいい。という浅はかなものでした。

ちょっと軽くなって、もっと軽やかに踊りたい、という感覚で始めたダイエットでしたが、
何の知識もなく、ただ食べる量を減らしてしまいました。

踊りやすくなったと感じたのも一瞬で、そこからどんどん止まらなくなってしまったんです。

摂食障害が与えてくれた「他者への寄り添い力」

ーー摂食障害というご経験は、いまのなぎささんにとってどのような「意味」が合ったのでしょうか。

私は、摂食障害になったことで、やりたかった事が出来なくなったり、時間も無駄にしてしまった部分が沢山あると思います。

過去のなぎささんと最近のなぎささんの比較お写真

前までは、それを全部無かったことにしようと封印していたのですが、それだと自分が喜べない事に気がつきました。

その経験は残念だったけど、だからこそ今があります。

具体的には以下のような気付きがあったんです。

  • 健康とは、心身共に健康である事が大切で、その為に何が必要かを教えてくれた。
  • 何事もバランスが大切だという事も身にしみてわかった。
  • 自分に無いものを求めるばかりにならずに、自分にあるものに感謝しよう、という思いにもなれた。
  • 「自分自身をコントロールできない、という事が、誰にでも起こりえる」というのがわかり、以前より人の心の痛みがより分かるようになった。
  • ヨガに出会えた。

そして、前は、バレエ・摂食障害・宝塚も、全て無かった事のように封印して生きていましたが、全て話すようになって、とても楽になりました。

今、ヨガや、その経験から作ったダイエットサポートで、お客さまの心になるべく寄り添いながら、心身共に、健康的にキレイになって喜ぶ笑顔が見れるのがとても嬉しいです。

なぎささんの提供しているダイエットコースとは?

ーーなぎささんの提供されているダイエットコースは、他のダイエットコースと比較してどのような魅力がありますか?
クライアントさんの指導をしている風景
私の提供しているダイエットコースは以下の2つの魅力があると考えています。

①いろいろな切り口でレッスンを提供
トレーニングは、ただトレーニングするだけではなくて、より綺麗な姿勢、綺麗な立ち姿に近づくように、その方の体にあわせた筋トレ、柔軟を、両方お伝えします。
筋トレは勿論大切ですが、同時に柔軟や体幹トレが必要だなと感じています。
どんなに運動が苦手でも、色々な切り口でその方ができる事を見つけてスタートします。

②寄り添える、継続できるようにする
私は過食で太る方も、拒食で食べれない方も両方経験しているので、どちらの精神状態もかなり理解できます。
ネガティブな感情もとても理解できます。
なので、寄り添って継続する、というところは他のダイエットサポートよりも、メンタルサポートを重要としていると思います。
(勿論必要ない方は、そのままの調子で継続サポートします)

ーーなぎささんのダイエットコースで成功した方々を多くみてきたと思います。そのなかで、コースを受ける前と受けたあとで、成功した方々はどのような心身の変化があるとお感じになっていらっしゃいますか?

ほんの一例ですが、以下のような心身の変化があるなと感じています。

ひとつの事を継続して、達成することで自信がついた。

ダイエットが成功して、身体だけではなくて心も若々しく、元気になった。

食に対する意識が上がっていった。

完璧な人はいない、欠点ばかりに目を向けずに、出来たこと、変化を喜べるようになった。

クライアントさんの変化(ビフォーアフター)

コロナ禍での今後の活動

ーーコロナ禍でこれまでと生活様式が大きく変わるなか、今後展開していきたいサービス等はありますか?もしあれば、詳しく教えていただきたいです。

今は完全パーソナルトレーニングしか行っていませんが、いつか少人数3~4人でのグループトレーニングを展開したいと考えています。

また体質改善3ヶ月マイナス5キロダイエットプログラムを、養成講座として展開したいとも思っています。

他にも、以下のような今後を考えています。

  • 今後も、ヨガ、イストレ、ダイエットともに、オンライン・対面と、両方取り入れながらサービスを行っていきたい。
  • イストレは、デスクワークの人への効果がとても大きいので、もっと沢山広めたい。
  • 個人で開業や活動がしやすくなった今、他業種の方とコラボしたサービスも行いたい。(まだ具体的な計画はないですが、個人で起業している友人とあれこれ妄想を膨らませたりの程度です。)
  • 摂食障害の後遺症で食べる事に抵抗がある方や、摂食障害になられた方のご家族など、センシティブな内容ではありますが、何か自分の経験からお伝えできたらいいなと思う。

直接、人に会いたくないという方でも、オンラインでの相談・お話などできたら、どうかなと考えています。

さいごに:何歳からでも遅くない

ーーさいごに、今考えていることや読者に向けて伝えたいことはありますか?

3ヶ月体質改善-5kgダイエットプログラムを色んな人に広めたいと思っています。

他にも病院などで、摂食障害の方のご家族の方や、克服したいと思う方への講義をしたりしていきたいです。

身体、食、心、睡眠は一生付き合っていくものです。

そして何歳からでも必ず変化していきます。

皆さんのダイエット、キレイになりたい、いつまでも若々しくいたいという気持ちを、全力でサポートさせて頂きたいです。

お話を伺ったヨガインストラクターさん


笹田なぎささん
笹田なぎさのプロフィール写真
◾️全米ヨガアライアンス RYT200, (Studio Yoggy, 2012)
◾️現在RYT500取得中
◾️産前・産後ヨガ
◾️シニアヨガ
◾️チェアヨガ
◾️共感コミュニケーションスキル
◾️ピラティス
◾️スポーツフードアドバイザー

ヨガインストラクター・ダイエットトレーナーとして活動中。

幼少期よりクラシックバレエを習い、舞台に憧れ夢中になるが、
些細な事がきっかけで、無理なダイエットを行い16歳で拒食症になる。
17歳で宝塚音楽学校へ入学。
怪我、過食の悪化により、19歳で中退せざる負えなくなる。

その後、通院・カウンセリング・食事指導・運動などにより、約2年で摂食食害を克服。

これまでの舞台への思いを断ち切りたく、まったく関係ない職種で働く事を決め
歯科助手として2年働いたのち、
一般企業に入社。
電子部品メーカー、営業職で7年務める。

デスクワークが続き、身体の凝りや疲労に悩み、ヨガを始めた。
初めは、音楽がないから、という理由でヨガを選んだけれど、
そこから、ヨガの自分を内観する楽しさ、解剖学、哲学の奥深さにはまっていった。

結婚し、第一子出産、夫の転勤をきっかけに退社したのち、
ヨガインストラクターに転職。

名古屋→アメリカ→名古屋と移住しながら、
二人の子育てに奮闘しながら、
ヨガインストラクターとしての経験を積む。

2021年よりBija Nagi Yogaとして活動開始。
自信の経験を通して
ダイエットが人生のプラスになるような、身体・心・食事・睡眠のバランスを大切にした
体質改善ダイエットプログラムを作成し、オンラインにて、完全パーソナルなダイエット指導を行う。
(食事指導と体質改善コアトレーニング、メンタルサポート)

約1年間で12名の方がダイエット成功。

現在ヨガでは、スタジオ、産婦人科、介護施設、サークル講師など、
対面・オンラインと両方行っている。

いつか、摂食障害の後遺症を持つ方のサポートができたらと、考えている。

Bija Nagi Yoga
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