マントラ瞑想は、生活で感じるストレスに対処するために、役立っています。
そして多くの瞑想愛好家にとって、マントラは瞑想の精神的・肉体的効果を引き出す鍵になっているのです。
スピリチュアルに聞こえますが、マントラの意味がわかればそう難しくはないはず。
マントラとは、瞑想中に繰り返し唱える音節、単語、フレーズを指します。
マントラを口にしたり、マントラチャンティングをしたり、ささやいたりして利用するものです。
なかには、心の中で唱えるやり方もあります。
瞑想にはさまざまな形があり、すべてがマントラを伴うわけではありません。
呼吸や音に集中したり、心を落ち着かせるようなイメージで行ったりするものもあります。
すべての瞑想は、頭の中の雑念を取り払うのが目的です。
多くの瞑想は道具や設備が必要ない点も取り入れやすさにつながっています。
ちなみにマントラ瞑想に必要なのは、静かな場所と楽な姿勢、そしてもちろんマントラだけです。
この記事では、そんな取り入れやすいマントラ瞑想について、意味や効果、種類、やり方・唱え方をわかりやすく解説していくよ。
それでは、まいりましょう。
マントラの由来
マントラは古くから東洋でも西洋でも用いられていて、キリスト教(ベネディクト派)の祈りの基礎にもなっています。
マントラは、なかでもアジアの瞑想でよく使われています。
ちなみに、イエスの祈りのようないくつかの西洋の宗教でもマントラを用いている場所もあるくらい世界的に活用されています。
マントラの意味とは?
マントラの意味について気になるところですよね。
「マントラ」という言葉には、「マン」と「トラ」という2つの語源があります。
「マン」は「心」、「トラ」は「乗り物」という意味です。
つまりマントラとは、心を乗せる乗り物であり、深い瞑想状態のなかに出発するための音や振動なのです。
マントラは深い瞑想に入り込むためのツールなので、雑念である、内的対話から遠ざけてくれます。
マントラには思考がない“瞬間”があります。
思考がない瞬間は、超越と呼ばれています。
超越の状態は、簡単に心をリラックスさせ、私たちを喧騒から静寂の世界に導いてくれます。
超越の域に達するためのツールのひとつとしてマントラがあるのです。
またマントラは言葉が決められていて、変更や改変はできません。
なので、オリジナルのフレーズを作成して心の中で繰り返すのは、マントラとは言いません。
マントラの選び方
自分でマントラを選ぶこともできますし、一般的なマントラもあります。
場合によっては、占いで知られているヴェーダ占星術に基づいて選ぶ方法だってあるんです。
要するに、マントラの選び方は人それぞれで、特定の種類のマントラがあなたの肌に合うかもしれないですし、マントラ瞑想をしているうちに異なるマントラを試してみたくなるときだってあるでしょう。
マントラに正解はないんです。
自分にとって適切で、何らかの形で自分の気持ちと一致するものを見つけるのが大切になります。
そのためには、なぜ瞑想をしているのか、自分に問いかけてみてください。
ストレスを解消して、落ち着きを得るため?
自信を持ちたいから?
その答えが、マントラを選ぶ指針になります。
自分の考え、人生に望むことを書き留めるのも、マントラを選ぶのに役立つでしょう。
そう言われると、「どんなマントラを選んだらいいのかわからない」という声も聞こえてきそうですね。
そんな人のために、初心者向けのマントラの使い方を解説していきますね。
マントラの例
マントラは、単語やフレーズ(短い言葉)、なんでもかまいません。
瞑想から連想される「オム」のような音節を繰り返してもよいでしょう。
瞑想で使うマントラの例としては、以下のようなものがあります。
- 私は落ち着いています。
- 私は穏やかである。私はこの瞬間に存在している。
- 私は平和である。
- 私は恐怖に打ち勝つ。
- 私は自分の体に満足しています。
上記のなかからひとつでいいので、マントラを選んでください。
次に、選んだマントラの使い方を解説していきます。
マントラ瞑想のやり方・唱え方5ステップ
マントラの定義を知り、ひとつを選び、瞑想の準備が整いましたね。
それでは実際にマントラの使い方をみていきましょう。
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好きなだけ続けてもいいですし、タイマーをセットして行ってもいいでしょう。
マントラ瞑想の効果
どの瞑想法も心と体に多くの効果が期待できますが、瞑想の目的を効果に重きを置き過ぎないのは注意点。
なぜなら、効果を期待し過ぎること自体が雑念となってしまうからです。
マントラ瞑想はリラックスして深く休む状態を、体に経験させてあげましょう。
マントラ瞑想が進むにつれて、新たな気付きやインスピレーションにつながるのを感じられるはずです
他の種類の瞑想と同じように、マントラ瞑想は、より良い自己認識と自己慈悲、ストレス解消、より穏やかな心、よりポジティブな思考にするための効果があります。
実際、European Journal of Integrative Medicineという文献に掲載された研究では、超越瞑想を含むマントラ瞑想が精神衛生に良い影響を与えると結論付けています。
瞑想する時間もほんの10分程度で十分です。
10分の瞑想時間を作るのも難しい場合は、朝の瞑想や、1日にこっそり瞑想を取り入れる10の方法を試してみてください。
マントラ瞑想が自分に合わないとしたら?
自分に合わないと思ったら、瞑想にマントラは必要ありません。
マントラを繰り返すのが苦手なら、無理に試さなくていいです。
瞑想がより集中できる方法を見つけるまで、他のいろいろな方法を試してみるのもよいでしょう。
瞑想に最適な方法は、実際にやってみること!
マントラは有用ですが、人によっては他の瞑想法の方がよりしっくりくるかもしれません。
瞑想時に道具を活用してみるのもありです。
どうしても瞑想に集中できない場合は、過去に書いた以下の記事のなかから、気になるものをあなた自身にプレゼントしてあげてください。
まとめ
マントラとは、瞑想中に繰り返し唱える音節、単語、フレーズを指すと解説しました。
使う音節、単語、フレーズは、今のあなたが気になっている言葉を選んで行ってあげましょう。
マントラ瞑想のやり方としては、とにかく居心地の良い場所を選んで、呼吸に集中しつつマントラを繰り返し唱えます。
マントラ瞑想を行うと、自信が付きやすくなったり、ストレス解消できたり、穏やかでポジティブな思考を得られる効果がある点もお伝えしましたね。
日々の忙しさの中で、「自分」を見失いそうになるときもあるかもしれません。
そんなときは、マントラを使って頭の中をクリアにして、本来の自分を心の中から引き出してあげましょう。
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