「ヨガの太陽礼拝にはどんな効果があるの?」
「太陽礼拝は毎日何回やればいいの?」
「太陽礼拝の正しいやり方が知りたい」
ヨガをしている人なら、知らない人はいないくらい有名なのが太陽礼拝。
太陽礼拝は、全身の筋肉を使いながら呼吸と動きを同調させる、ヨガの基本的な動きの組み合わせです。
そんな太陽礼拝を回数はこなしているけど、力(りき)みが抜けきれず、きつさを感じている人も多いです。
もしくはYouTubeを見て、ただ何となく形だけマネして行っている人もいるのではないでしょうか?
そ、そ、それはなんともったいない・・・!
なぜなら、太陽礼拝が正しく行えると、毎日1回だけでも、終わったあとに清々しい疲労感とともに心がととのう感覚を味わえるからです。

こんにちは!去年の年末に太陽礼拝108回を1日かけてやったら、年明け1週間、腕が棒になったチカです!
よく太陽礼拝の効果として引き締めや冷え性改善など、身体への効果に焦点が当たります。
でもじつは、太陽礼拝は「動く瞑想」とも言われていて、心をととのえる効果も絶大なんです。
この記事を読んだ後に、太陽礼拝を実践したら、「あ~、これが全身に太陽の新鮮な恵みを受け入れるイメージなんだ」と太陽礼拝の本当の効果を実感できるようになっているはず。
記事の前半では、太陽礼拝に期待できる効果や初心者さん向けに正しいやり方を解説します。
記事の後半では、太陽礼拝の効果を最大化するコツや中・上級者向けのアレンジパターンなども解説していきます。
少しでも興味がある方はぜひ、そのまま下にスクロールして、記事を読み進めてみてくださいね。
それでは、まいりましょう。
▼この記事の制作に協力いただいたみなさま
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渡邉宏佳さん
■ヨガインストラクター
■全米ヨガアライアンスRYT500
■神梅館代表大正11年から続く古民家の隠れ宿「神梅館」の代表。ヨガインストラクターとしてのご経験を活かして旅館代表も務めている国内でも稀有(けう)なご存在。腰が低く、親切丁寧な対応をしてくれると話題になり、ヨガリトリートとして群馬県みどり市にある神梅館を訪れる人も。四季の豊かな旅館の特色を活かした集中力が高まるパーソナルレッスンやグループレッスン、滝ヨガやSUPヨガも人気。
Instagram:@hiroka_watanabe小森美雪さん
■stunning snow代表
■全米ヨガアライアンスRYT200台湾在住/ヨガインストラクター30歳を過ぎた頃、様々なストレスからくる心身の不調に悩まされていた。そんな時に、ヨガを生活に取り入れたことで不調が改善。“ヨガのパワー”を身をもって実感。「シンプルで日常にも溶け込むデザイン」にこだわったヨガアイテムショップとして、stunning snow〈スタンニングスノー〉を立ち上げる。さらにはオンラインヨガサービスのなかでも「声や誘導にとても癒され、集中してヨガができた」と口コミで人気に。
Instagram:@beautifulsnow_yogalifechieさん
■全米ヨガアライアンスRYT200
■マミーナボディメソッド(日本母子健康運動協会)
■ピラティスベーシックトレーニングコース現在は兵庫県大阪府を拠点に活動。20代に趣味としてヨガ、ピラティスを続けていたが30代結婚出産を機に一度マットから離れた。2人目出産後に子連れピラティス教室をキッカケに再開。心身のリフレッシュをとても感じて、3人目出産後に産後運動、RYT200を取得。子供の成長とともに少しずつスタジオでヨガクラスを担当。元々、運動苦手なので「分かりやすく伝わる」を意識して日々ヨガを伝えている。 転勤族なのでまた定期的に住まいの地域が変わる予定。
Instagram:@chie.yoga_kirakirahoshi
太陽礼拝とは?多くの人が行う4つの理由
サンスクリット語で「Surya Namaskar(スーリヤナマスカーラ)」といい、英語では「Sun salutation(サンサルテーション)」と呼ばれる太陽礼拝。
スーリヤは太陽、ナマスカーラは挨拶や礼拝を意味し、名前の通り「太陽を拝む」フローです。
流派によって多少フロー(複数のポーズの連続した組み合わせ)は異なりますが、基本的には12種類のシンプルなポーズの組み合わせで、呼吸を整えながら決まった順番で1つの流れになっています。
そんな太陽礼拝を日課にしたり、習慣化しているヨギーも多いですが、なぜそんなにも多くの人が太陽礼拝を行っているのでしょうか。
理由は以下の4つです。
- 全身を隈なく使うから
- レッスンによく取り入れられるから
- アレンジができるから
- 自分の変化に気付きやすいから
上記が太陽礼拝の魅力になります。
具体的にどういう意味なのか、解説をしていきますね。
全身を隈なく使うから


太陽礼拝は、12個の連続したポーズで構成される運動で、全身の筋肉を効果的に使えます。
背中、腹筋、大腿四頭筋、肩周りなど、普段の生活では使いにくい筋肉まで満遍なく刺激できるのが特徴です。
初心者の人は、各ポーズがどの部位に効果があるのか把握しづらい場合もありますが、まずは身体を気持ちよく伸ばす点だけ意識すれば十分。
継続的な練習により、徐々に体の使い方を理解できるようになっていきます。
太陽礼拝はウォーミングアップとしても最適で、全身の血行が促進され、筋肉や関節が柔軟になります。
翌日に心地よい筋肉痛を感じるケースもあますが、心配する必要はありません。
なぜなら、身体が引き締まっていく証拠だからです。
太陽礼拝は、体を効率的に鍛えたい人にとって理想的なエクササイズといえるでしょう。



太陽礼拝って、正しくやると3回だけでも「誰よ、ウォーミングアップって言ったの・・・」と思えるくらい絶大な効果があるわよ!
レッスンによく取り入れられるから


太陽礼拝は、多くのヨガインストラクターがレッスンのウォーミングアップとして取り入れている定番の動きです。
12のポーズが決まった順番で構成されており、一定のリズムで行うため、初心者でも取り組みやすい特徴もあります。
レッスンに参加する生徒は、インストラクターの指導のもと、自然と太陽礼拝の流れを習得できるようになっていきます。
また、この一連の動きを通じて、その日の呼吸の状態や身体の調子を手軽にチェックできるでしょう。
太陽礼拝はレッスンの導入部分で頻繁に実施されるため、ヨガを始めたばかりの初心者さんは自然と身につけられる基本的な動きとなっています。



太陽礼拝を活用して同じ動きを習慣化してみると、自分の身体の体調を感知する機会になるよ!
アレンジができるから


ヨガの太陽礼拝は、自分の目的や体調に合わせて柔軟にカスタマイズできる実用的なシークエンス。
基本の流れに加えて、立位のポーズを取り入れたり、ダウンドッグから腹筋を意識的に刺激するバリエーションを組み込んだりと、無限のアレンジが可能です。
インストラクターの個性やクラスの特徴によって、太陽礼拝の内容は大きく変化するのも特徴的な点です。
たとえば、初心者向けクラスでは基本的なポーズを丁寧に練習し、上級者向けクラスではより難易度の高いポーズを追加するケースもあります。
練習者のレベルや体調、その日の気分に応じて最適な内容を選択できるのが、太陽礼拝の大きな魅力となっているんです。



難易度を上げるだけでなく、初心者さんでもより取り組みやすい難易度に調整もできるよ!
自分の変化に気付きやすいから


太陽礼拝が人気な理由には、日々の小さな変化を実感できる点もあります。
同じポーズを繰り返し行うと、
- 「今日は呼吸が深くスムーズになった」
- 「前屈のポーズがいつもより深く入れた」
- 「ダウンドッグのポーズでふくらはぎの張りを感じる」
など、体の微細な変化に敏感になれるんです。
柔軟性や筋力の向上は一朝一夕には実現しませんが、毎日の練習を通じて、体の状態が一進一退しながら確実に変化していく過程を観察できます。
たとえば、最初は5分も続かなかった呼吸法が、1ヶ月後には10分以上継続できるようになるなど、具体的な進歩を実感できるでしょう。
太陽礼拝は単なる運動ではなく、自分の体と心の変化を丁寧に観察するための優れた手段にも。
毎朝の習慣として取り入れれば、体の調子や心の状態をより深く理解し、自己との対話を深められるんです。



人は変化を感じないと、自分を否定し始めちゃう。逆に、小さくてもいいから自分の変化を感じられるとポジティブになって、今の自分をもっと好きになれるよ!
太陽礼拝に期待できる効果
ヨガの最強ポーズとも呼ばれる太陽礼拝を行うと、どのような効果が期待できるのでしょうか。
太陽礼拝に期待できる主な効果は以下の5つです。
- 体の引き締め効果
- ストレス解消
- 体全体が柔らかくなる
- 瞑想状態に近づく
- 脂肪燃焼&ダイエット効果
上記について解説をしていきますね。
体の引き締め効果


太陽礼拝には、お腹の脂肪を効果的に燃焼させ、体を引き締めてくれるポーズが多くあります。
特に気になるお腹周りの脂肪は、日常生活での油断によって増えやすい部位ですが、目につきやすい分、早めのケアが可能な箇所でですよね。
12のポーズをする太陽礼拝では、いろんな腹圧のかかり方が求められるので、インナーマッスルが刺激されてキュッと引き締まったお腹を手に入れやすいんです。
さらに、お腹だけでなく、お尻や脚、腕など、気になる部分を意識的に動かせば、全身の引き締め効果も期待できます。
全身を大きく動かす太陽礼拝は、血流が促進され、体内の老廃物が排出されるため、むくみ解消にも効果的。
代謝が活発になると、脂肪燃焼も促進されるため、継続的な実践で理想のボディラインに近づけます。
太陽礼拝12のポーズで体引き締め効果を最大化するためには、全身に十分な酸素が行き渡るよう、深い呼吸を意識するのがポイント。
なぜなら、呼吸をして酸素が細胞にいきわたると、インナーマッスルも活性化しやすくなるからです。
ストレス解消


ヨガのポーズを通じて得られるストレス解消効果には、科学的な根拠があります。
特に太陽礼拝のポーズでは、大腿四頭筋や腹直筋、腓腹筋などの抗重力筋が働くので、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が促進されます(大阪河﨑リハビリテーション大学より)。
セロトニンには、疲労感や痛みを和らげる効果があるだけでなく、自律神経のバランスを整える働きも。
だから、ターダーサナをはじめとする太陽礼拝の一連の動きは、心を前向きにする生理的な変化をもたらすのです。
姿勢を正しく保って抗重力筋が活性化され、心身の安定感が増していく。
太陽礼拝12のポーズは単なる運動ではなく、心の健康にも直接的な影響を与えるエクササイズなんです。
体全体が柔らかくなる


太陽礼拝が体の柔軟性アップに効果的な理由は3つあります。
1.多方向に体を動かせるから
体の柔軟性を効果的に高めるには、複数の方向への動きを取り入れるのが重要です。
立位前屈のような重力を活用したポーズは、自然な力で体をほぐせて、特に上下前後の動きが組み合わさっているので、全身の柔軟性が向上していきます。
2.オーバーワーク(負荷が強すぎる状態)にならずに動かせるから
軽度のストレッチを継続的に行うと、関節に過度な負担をかけずに、徐々に体が柔らかくなっていく効果が期待できます。
硬い体の人でも、無理のない範囲で行えるのが太陽礼拝の特徴的です。
3.準備運動にもなるから
太陽礼拝のような全身運動でエネルギーの巡りを良くすると、体の硬さがほぐれ、より深いポーズにもチャレンジできるようになります。
準備体操として取り入れれば、他のヨガポーズもスムーズに行えるようになり、全身の柔軟性が向上していくのを実感しやすくなるんです。
瞑想状態に近づく


太陽礼拝は「動く瞑想」とも呼ばれ、1日の始まりに太陽への感謝を込めて行う伝統的なヨガの実践方法です。
呼吸と動作を同期させながら12のポーズを流れるように行うと、自然とマインドフルネス状態に。
インドの著名なヨガ指導者BKSアイアンガー氏も、太陽礼拝の持つ深い瞑想効果について言及しています。
特に朝一番に太陽礼拝を行うと、心身をリセットする効果が絶大。
亜細亜⼤学の調査では、緊張、不安、抑うつ、落ち込み、怒り、敵意が優位に軽減したと報告しています。
太陽礼拝で一連の動きを繰り返すと、自然と呼吸が整い、交感神経と副交感神経のバランスが取れていく効果があるんです。
周囲の音や香り、体の感覚など、たった一つのなにかに意識を向けながら行うと、雑念が消え、心が静かになっていく感覚を味わえるはず。
初心者さんは、まずは5〜10分程度から始めるのがおすすめです。
無理のない範囲で続ければ、きっと深い瞑想的効果を体感できるようになっていくはずですよ。



瞑想というと、同じ姿勢で呼吸に集中するものが多いけど、しっかりやると結構しんどいんだよね。太陽礼拝ならポーズの変化があるから、チカみたいにじっとしているのが苦手な人でもマインドフルネスになれるね!
脂肪燃焼&ダイエット効果


太陽礼拝は、脂肪燃焼とダイエットに効果的です。
太陽礼拝は、深い呼吸を意識しながら全身の筋肉を使うため、自律神経のバランスを整え、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制する働きがあります。
そして消費カロリーもそこそこあるんです。
30分の太陽礼拝で約416キロカロリー、60分では約518キロカロリーもの消費が見込めるため、効率的な脂肪燃焼が期待できるのです。
ランニング60分が約414キロカロリーなので、ランニングよりも効果的にカロリー消費ができます。
また腹筋や背筋、大殿筋といった大きな筋肉群を使うポーズが多く含まれており、基礎代謝を高める効果も抜群です。
ダウンドッグやプランクポーズでは体幹部の筋肉を意識的に使えれば、ウエストまわりの引き締めにも効果的。
朝一番の空腹時に行うと、脂肪燃焼効果が最大限に発揮できるんです。



ストレス軽減効果で食欲のコントロールがしやすくなって、過食を防げるのも大きな特徴だよ!
太陽礼拝のやり方
太陽礼拝には、大きく分けてAとBの2種類のフローがあります。
基本となるのは太陽礼拝Aです。
なので、まずは太陽礼拝Aのやり方を解説します。
すでに太陽礼拝Aのやり方を知っているという人やステップアップしたときに太陽礼拝Bのやり方を知っておきたいという人は、太陽礼拝Bのやり方もチェックしておいてくださいね。
それではまず、太陽礼拝Aのやり方から解説をします。
太陽礼拝Aのやり方【動画あり】


動画と写真付きで太陽礼拝A のやり方を見てみましょう!
1. タダーサナ(山のポーズ)


立位ポーズの全ての基本となる姿勢です。
胸を開いて背筋を伸ばし、頭頂が空に引っ張られるイメージ。
足指、足裏全体で大地をグッと掴みます。
反り腰にならないように、おへそはお腹に引きこんで。
2. ウールドヴァ・ハスターサナ(両手を強く上に伸ばすポーズ)【吸う】


手を上に上げるポーズ。
太陽を仰ぎます。
タダーサナから手を上に伸ばし、首の後ろが潰れないように耳と肩を遠ざけて、反り腰にならないように腹筋も意識して。
3. ウッターナーサナ(立位前屈)【吐く】


立位前屈のポーズ。
ウルドゥバハスターサナから頭頂を遠くに通すように背骨を伸ばしたまま前屈。
膝は軽く曲げても大丈夫なので、腰は丸めず股関節から屈曲します。
胸と太ももを引き寄せるように。
4. アルダ・ウッターナーサナ(半分の立位前屈)【吸う】


半分の立位前屈のポーズ。
骨盤から半分だけ前屈するように胸と背中を真っ直ぐ伸ばします。
耳と肩を遠ざけるように首は長くして。
5. プランク(板のポーズ)【吐く→吸う】


アルダウッターナーサナから流れるようにジャンプバックor片脚ずつ大きく後ろに引きます。
頭の先から踵まで真っ直ぐな一枚板になるように。
腕力だけで体重を支えようとするとお腹が落ちます、下腹部を引き上げるように腹筋も意識して。
6. チャトランガ・ダンダアーサナ(四肢で支える杖のポーズ)【吐く】


プランクから脇をしめて肘を90度に曲げます。
肘と肩を後ろに引くようなイメージで首は長く保ち、体幹を使って全身を均等に大地に近付けます。
7. アップドッグ(上向きの犬のポーズ)【吸う】


前回のチャトランガから背筋を使って胸を開きながら掌で大地を押し上体を持ち上げて視線は斜め上。
同時に足の甲で大地を押すようにして、両手と足の甲だけで全身を支えます。
おへそを背中に引き寄せるイメージで、腰を反らないように注意しましょう。
コブラのポーズでもOKです。
8. ダウンドッグ(下向きの犬のポーズ)【吐く】


前回のアップドッグから吐く呼吸で下腹部の腹筋を意識しながらお尻を持ち上げます。
膝を曲げていても、踵が浮いていても大丈夫、猫背にならないように背中は真っ直ぐ、お尻の先を空に高く突き上げて。
3〜5呼吸キープします。
9. アルダ・ウッターナーサナ(半分の前屈)【吸う】


4ポーズ目と同様の、半分の立位前屈のポーズ。
ダウンドッグからジャンプインor片足ずつ前に踏み込みます。
骨盤から半分だけ前屈するように胸と背中を真っ直ぐ伸ばし、耳と肩を遠ざけるように首は長くして。
10. ウッターナーサナ(前屈)【吐く】


3ポーズ目と同様の、立位前屈のポーズ。
アルダウッターナーサナから背骨を伸ばしたまま深く前屈。
膝は軽く曲げても大丈夫なので、腰は丸めず股関節から屈曲します。
胸と太ももを引き寄せるように。
11. ウールドヴァ・ハスターサナ(両手を強く上に伸ばすポーズ)【吸う】


2ポーズ目と同様の、手を上に上げるポーズ。
ウッターナアーサナから吸う呼吸で両手を横から広げて頭上で合掌。
首の後ろが潰れないように耳と肩を遠ざけて反り腰にならないように腹筋も意識して。
12. タダーサナ(山のポーズ)【吐く】


1ポーズ目と同様の、立位ポーズの基本姿勢です。
ウルドゥバハスターサナから吐く呼吸で合掌の手を胸の前に下ろします。
胸を開いて背筋を伸ばし、頭頂が空に引っ張られるイメージ。
足指、足裏全体で大地をグッと掴みます。
反り腰にならないように、おへそはお腹に引きこんで。



写真だけだと、ポーズとポーズの移行部分が気になる人にはわかりにくいと思うから、動画も載せておくね!
太陽礼拝Bのやり方【動画あり】
太陽礼拝Bは、太陽礼拝Aに椅子のポーズと戦士のポーズの1番を加えた19種類のポーズ1セットで構成されるフローです。
Aが無理なくできるようになったらBにチャレンジしてみましょう。
1. タダーサナ(山のポーズ)【吐く】


立位ポーズの基本姿勢です。
胸を開いて背筋を伸ばし、頭頂が空に引っ張られるイメージ。
足指、足裏全体で大地をグッと掴みます。
反り腰にならないように、おへそはお腹に引きこんで。
視線は鼻先です。
2. ウットゥカーターサナ(椅子のポーズ)【吸う】


吸う呼吸で両手を頭上へ伸ばしながら、股関節を後ろへ引くイメージで膝を曲げます。
膝が前に出過ぎないように、太腿の裏側の筋肉を使います。
反り腰にならないように腹筋を使って骨盤を後傾させましょう。
胸は開いて、耳と肩を遠ざけて。
視線は両手の親指です。
3. ウッターナーサナ(立位前屈)【吐く】


立位前屈のポーズ。
前回のウトゥカターサナから吐く呼吸で背骨を伸ばしたまま前屈。
膝は軽く曲げても大丈夫なので、腰は丸めず股関節から屈曲します。
胸と太ももを引き寄せるように。
4. アルダ・ウッターナーサナ(半分の立位前屈)【吐く】


半分の立位前屈のポーズ。
吸う呼吸で膝裏を伸ばして、骨盤から半分だけ前屈するように胸と背中を真っ直ぐ伸ばします。
耳と肩を遠ざけるように首は長くして。
5. プランク(板のポーズ)【吐く→吸う】


前回のアルダウッターナーサナから流れるようにジャンプバックor片脚ずつ大きく後ろに引きます。
頭の先から踵まで真っ直ぐな一枚板になるように。
腕力だけで体重を支えようとするとお腹が落ちます、下腹部を引き上げるように腹筋も意識して。
6. チャトランガ・ダンダアーサナ(四肢で支える杖のポーズ)【吐く】


前回のプランクから脇をしめて肘を90度に曲げます。
肘と肩を後ろに引くようなイメージで首は長く保ち、体幹を使って全身を均等に大地に近付けます。
7. アップドッグ(上向きの犬のポーズ)【吸う】


前回のチャトランガから背筋を使って胸を開きながら掌で大地を押し、上体を持ち上げて視線は斜め上。
同時に足の甲で大地を押すようにして、両手と足の甲だけで全身を支えます。
おへそを背中に引き寄せるイメージで、腰を反らないように注意しましょう。
コブラのポーズでもOKです!
8. ダウンドッグ(下向きの犬のポーズ)【吐く】


前回のアップドッグから吐く呼吸で下腹部の腹筋を意識しながらお尻を持ち上げます。
膝を曲げていても、踵が浮いていても大丈夫。
猫背にならないように背中は真っ直ぐ、お尻の先を空に高く突き上げて。
9. ヴィラバドラ・アーサナⅠ(ウォーリア1)【吸う】


前回のダウンドッグから両手の間に右足を踏み込んで吸う呼吸で上体を起こしていきます。
骨盤を正面に向けて右膝を曲げ両手は天井方向へ。
曲げている膝は、爪先より前に出ないように注意。
両足でマットを引き裂くようなイメージで力強く。
10. プランク(板のポーズ)【吐く】


前回のウォーリア1から吐く呼吸で両手をマットにおろして、右足を後ろに引きプランクポーズ。
頭の先から踵まで真っ直ぐな一枚板になるように。
腕力だけで体重を支えようとするとお腹が落ちます。
下腹部を引き上げるように腹筋も意識して。
11. チャトランガ・ダンダアーサナ(四肢で支える杖のポーズ)【吐く】


前回のプランクと同じ吐く呼吸のまま脇をしめて肘を90度に曲げます。
肘と肩を後ろに引くようなイメージで首は長く保ち、体幹を使って全身を均等に大地に近付けます。
12. アップドッグ(上向きの犬のポーズ)【吸う】


前回のチャトランガから背筋を使って胸を開きながら掌で大地を押し上体を持ち上げて視線は斜め上。
同時に足の甲で大地を押すようにして、両手と足の甲だけで全身を支えます。
おへそを背中に引き寄せるイメージで、腰を反らないように注意しましょう。
コブラのポーズでもOKです!
13. ダウンドッグ(下向きの犬のポーズ)【吐く】


前回のアップドッグから吐く呼吸で下腹部の腹筋を意識しながらお尻を持ち上げます。
膝を曲げていても、踵が浮いていても大丈夫。
猫背にならないように背中は真っ直ぐ、お尻の先を空に高く突き上げて。
14. ヴィラバドラ・アーサナⅠ(ウォーリア1)【吸う】


前回のダウンドッグから両手の間に左足を踏み込んで吸う呼吸で上体を起こしていきます。
骨盤を正面に向けて左膝を曲げ両手は天井方向へ。
曲げている膝は、爪先より前に出ないように注意。
両足でマットを引き裂くようなイメージで力強く。
15. プランク(板のポーズ)【吐く】


前回のウォーリア1から吐く呼吸で両手をマットにおろして、左足を後ろに引きプランクポーズ。
頭の先から踵まで真っ直ぐな一枚板になるように。
腕力だけで体重を支えようとするとお腹が落ちます。
下腹部を引き上げるように腹筋も意識して。
16. チャトランガ・ダンダアーサナ(四肢で支える杖のポーズ)【吐く】


前回のプランクと同じ吐く呼吸のまま脇をしめて肘を90度に曲げます。
肘と肩を後ろに引くようなイメージで首は長く保ち、体幹を使って全身を均等に大地に近付けます。
17. アップドッグ(上向きの犬のポーズ)【吸う】


前回のチャトランガから背筋を使って胸を開きながら掌で大地を押し上体を持ち上げて視線は斜め上。
同時に足の甲で大地を押すようにして、両手と足の甲だけで全身を支えます。
おへそを背中に引き寄せるイメージで、腰を反らないように注意しましょう。
コブラのポーズでもOKです!
18. ダウンドッグ(下向きの犬のポーズ)【吐く】


前回のアップドッグから吐く呼吸で下腹部の腹筋を意識しながらお尻を持ち上げます。
膝を曲げていても、踵が浮いていても大丈夫。
猫背にならないように背中は真っ直ぐ、お尻の先を空に高く突き上げて。
今回のダウンドッグで5呼吸キープです。
19. アルダ・ウッターナーサナ(半分の立位前屈)【吸う】


前回のダウンドッグから両手の間にジャンプインor片足ずつ前に踏み込んで吸う呼吸で半分の立位前屈のポーズ。
膝裏を伸ばして、骨盤から半分だけ前屈するように胸と背中を真っ直ぐ伸ばします。
耳と肩を遠ざけるように首は長くして。
20. ウッターナーサナ(立位前屈)【吐く】


立位前屈のポーズ。
前回のアルダウッターナアーサナから吐く呼吸で背骨を伸ばしたまま前屈。
膝は軽く曲げても大丈夫なので、腰は丸めず股関節から屈曲します。
胸と太ももを引き寄せるように。
21. ウットゥカーターサナ(椅子のポーズ)【吸う】


前回のウッターナアーサナから吸う呼吸で両手を頭上へ伸ばしながら上体を起こして股関節を後ろへ引くイメージで膝を曲げます。
膝が前に出過ぎないように、太腿の裏側の筋肉を使います。
反り腰にならないように腹筋を使って骨盤を後傾させましょう。
胸は開いて、耳と肩を遠ざけて。
視線は両手の親指です。
22. タダー サナ(山のポーズ)【吐く】


前回のウトゥカターサナから吐く呼吸で手を降ろしていきます。
胸を開いて背筋を伸ばし、頭頂が空に引っ張られるイメージ。
足指、足裏全体で大地をグッと掴みます。
反り腰にならないように、おへそはお腹に引きこんで。
視線は鼻先です。



動画も載せておくよ!動画はテンポがいいから、慣れてきたらチャレンジしてみてね!
【慣れてきた人向け】太陽礼拝のアレンジパターンをご紹介
太陽礼拝に慣れてきた人は、以下のアレンジパターンもぜひトライしてみてください。
- 片手のダウンドッグ
- 三本足のチャトランガ
- ジャンプバックとジャンプイン
なかなか刺激的なポーズなので、さらなる高みを味わいたいという人は、ぜひそのまま下にスクロールしてやり方をチェックしてみてくださいね。
片手のダウンドッグ


ダウンドッグから両足の間を拳ひとつ分まで狭め、手と足の距離を手のひら一枚分ほど狭めます。
片足を床と平行になる程度持ち上げ、反対の手をマットについている足の脛に添えます。
3~5呼吸繰り返します。
反対側も同様に行いましょう。
下向きの犬のポーズから足首をつかむアレンジは、中・上級者向けポーズです。
ダウンドッグのバリエーションによって、ハムストリングスの柔軟性向上だけでなく、体の浄化作用も期待できます。
というのも、片手を足首に伸ばす動作を加えると、背骨にねじりが生まれ、体幹部の血流が活性化されるんです。
すると、老廃物の排出が促進され、体内環境の改善につながります。
片手ダウンドッグに挑戦する際は、まず右手で左足首、または左手で右足首に軽く触れる程度から始めましょう。
また腰が上がりすぎて背中が丸くならないよう注意が必要です。
脊柱を一直線に保ちながら、腹筋を意識的に使って体幹部を安定させるのがポイントです。
三本足のチャトランガ


板のポーズをとります。
片足を上げて、つま先を床から離します。
次に両肘を90°に曲げて、チャトランガのポーズになります。
同様に反対側も行いましょう。
チャトランガダンダーサナに片脚を浮かせるアレンジを加えると、とっても刺激的な体幹トレーニングに。
チャトランガのアレンジポーズでは、片脚を浮かせるときに、腰が反りやすく体幹が抜けやすいです。
なので、脇を締めるのが重要なポイントになります。
なぜなら脇を締めると、力が外側に逃げるのを防げるからです。
さらに腰を守るためには、首を長く保ち、耳と肩を離すように意識しましょう。
カラダの縦ラインがつながって、体幹が安定し、腰を守ってくれますよ。
また、肩は必要以上に縮めないようにして首を長くするイメージを持つと、自然な姿勢を維持できます。
初めは足を数センチ程度浮かせる練習から始めて、徐々に強度を上げていってみてくださいね。
ジャンプバックとジャンプイン


太陽礼拝のアレンジポーズとして、ジャンプバックとジャンプインは上級者向けの動きです。
- ジャンプバック
- 半分の前屈(アルダ・ウッターナーサナ)→四肢で支える杖のポーズ(チャトランガダンダーサナ)に移行するとき。
- ジャンプイン
- 四肢で支える杖のポーズ→半分の前屈に戻るとき。
ジャンプバックとジャンプインを習得するには、以下がポイントです。
- 腕力に頼り過ぎないジャンプを意識
- 全身で最も重量のある骨盤から動かす
- 骨盤は肩上まで挙げる
- 指を開いてピアノを弾く手にする
- 脇を締めて安定させる
- 肩の位置はジャンプ直後に手首よりも前へ
ジャンプ時の呼吸は、ジャンプバックで息を吐き、ジャンプインで吸うリズムを意識しましょう。
ジャンプバックとジャンプインを取り入れると、太陽礼拝の動きの中で、自分の身体を操作できている心地よさをより感じられるので、もっと楽しくなりますよ。
太陽礼拝の効果を最大化するコツ・ポイント
「太陽礼拝、なんだか難しそう・・・」って思っていませんか?
「ポーズがたくさんあって、順番も覚えなきゃいけないし、正しいやり方ってなんだろう?」って不安にもなりますよね。
でも大丈夫です。
太陽礼拝は、誰でも自分のペースで楽しめる、とっても気持ちの良いヨガなんです。
そんな太陽礼拝の効果を最大化するコツ・ポイントは、「無理をしない」です。
なぜなら、無理をしてしまうと、体を痛めてしまったり、ヨガ自体が嫌になってしまったりする可能性があるからです。
太陽礼拝は、単なる運動ではありません。
自分の体と心の状態をじっくりと感じ、向き合うための大切な時間なんです。
- 体との対話
-
「どこが硬いかな?」
「どこが伸びているかな?」
「今の呼吸はどんな感じかな?」 - 心との対話
-
「今、どんな気持ちかな?」
「心地良いかな?」
「頑張りすぎていないかな?」
無理をしてしまうと、自分の体と心の対話ができません。
無理をせず、心身の余裕がある状態で自分自身に問いかけると、体と心の状態に気づき、より深いリラックス効果を得られるんです。
太陽礼拝を始める前に、意識してほしいポイントを以下にまとめました。
- 自分のペースでOK!
- 周りの人と同じようにできなくても気にしないで!速さも、ポーズの深さも、全部自分のペースで大丈夫。「今日はゆっくり、じんわり伸ばしたいな~」や「今日はちょっとアクティブに動きたいな!」など、その日の気分で変えても良いんです。
- 呼吸を大切に
- 太陽礼拝は、呼吸と動きを連動させるのがポイント。吸う息で伸び、吐く息で力を抜く。まるで波に乗るように、呼吸に合わせて体を動かしてみましょう。「ふーっ」と息を吐くとき、体の中の不要なものが全部出ていくイメージを持つと、さらにリラックスできますよ。
- 朝ヨガがおすすめ
- 朝起きて太陽礼拝をすると、体と心がシャキッ!と目覚めます。まるで太陽の光を浴びて、エネルギーがチャージされるみたい。他のヨガをする前のウォーミングアップにも最適です。
- 足元を意識
- 足が内側や外側に向いていないかチェック!土台となる足元が安定していると、ポーズも安定しやすくなります。足の指をグー・パーしてみたり、足裏全体で地面を捉えるイメージを持つと、安定感が増しますよ。
- 完璧主義はNG!
- 各ポーズは、教科書通りじゃなくても大丈夫。「こうでなければいけない」という固定観念は捨てて、自分が気持ち良いと感じる範囲でポーズをとりましょう。
太陽礼拝は、自分自身を大切にするための素敵な習慣です。
焦らず、自分の体と心の声に耳を傾けながら、太陽のエネルギーを感じてみてくださいね。
太陽礼拝AとBの違いとは?
太陽礼拝AとBって、名前は似てるけど、実は結構違うって知ってました?
簡単に言うと、太陽礼拝Aは基本、Bはちょっとステップアップしたバージョンって考えるとわかりやすいです。
では、具体的に何が違うのか、見ていきましょう。
太陽礼拝AとBの違いは、大きく分けて4つあります。
太陽礼拝A | 太陽礼拝B | |
---|---|---|
ポーズ数 | 12ポーズ | 12ポーズ+「椅子のポーズ」と「戦士のポーズⅠ」が加わる。 |
負荷 | 小さい | 大きい |
シークエンス(動きの流れ) | シンプルで左右対称な動きが中心 | 左右非対称なアーサナが入る |
動きの違い | 前屈と後屈 | 前後開脚や腰部回旋も入る |
太陽礼拝AとB、結局どっちがいいのでしょうか?
たとえば、以下のような分け方をするのもよいでしょう。
- 初心者さんや、体力に自信がないときは
→太陽礼拝A - ちょっとアクティブに動きたいときや、運動不足を解消したいとき
→太陽礼拝B
ぜひ、両方試してみて、自分に合った方、またはその日の気分に合った方を選んで、ヨガを楽しんでくださいね。
太陽礼拝の歴史


太陽礼拝、朝起きた時に体を伸ばすのに気持ちいいですよね。
でもじつは太陽礼拝には、ただのストレッチ以上の深い歴史と意味が込められているんです。
今回は、太陽礼拝のルーツを一緒に探ってみませんか?
結論から言うと、太陽礼拝は、古代の人々が太陽を神として崇め、神の恵みに感謝を捧げるために生まれた、神聖な儀式がルーツなんです。
想像してみてください。
朝日が昇る瞬間、全身で太陽のエネルギーを感じ、感謝の気持ちを込めて祈る姿を。
なんだか心が洗われるような気持ちになりませんか?
なぜ太陽を神として崇めていたのか、不思議に思いますよね?
理由は簡単。
太陽は私たちに光と熱を与え、生命を育む源だからです。
古代の人々は、太陽の偉大な力に畏敬の念を抱き、感謝の気持ちを表すために様々な儀式を行っていました。
- ヴェーダの時代
-
太陽は神聖な存在として崇められ、日の出とともに太陽を敬うマントラが唱えられていました。
- インドの伝統
-
稲穂が実り、大地に還り、再び命が誕生する様子を太陽礼拝で表現していたとも言われています。
そして、上記の太陽信仰と、心身の鍛錬法であるヨガが融合し、太陽礼拝が生まれたと考えられています。
現代主流になっているハタヨガにおける太陽礼拝の起源は、意外と最近なんです。
じつは、太陽礼拝について言及されている最も古いテキストは、1934年に書かれた『ヨガ・マカランダ』という本なんです。
Lakshmi Ranganathan氏とNandini Ranganathan氏の訳した英語版PDFがフリーで公開されているので、興味のある方は以下のリンクをタップして参考にしてみてくださいね。
著者は、現代ヨガの父と呼ばれるT・クリシュナマチャリア。
クリシュナマチャリアは、太陽礼拝のシークエンスをどこで学んだのでしょうか?
一説には、インドのレスラーが行っていたアスリート用のエクササイズの中に、太陽礼拝に酷似した動きがあったそうです。
彼は、運動競技とスピリチュアルなプラクティス、両方から影響を受け、独自の太陽礼拝を考案したのかもしれません。
クリシュナマチャリアの教えは、彼の弟子たちを通じて世界中に広まりました。
アシュタンガヨガの創始者であるパタビ・ジョイスや、アイアンガーヨガの創始者であるB.K.S.アイアンガーなどが、世界にクリシュナマチャリアの教えを広めた代表的な人物です。
彼らの活躍によって、太陽礼拝は現代ヨガに欠かせないものとなったのです。
太陽礼拝は、単なるエクササイズではなく、太陽への感謝と祈りを込めて行うもの。
ポーズと呼吸を連動させながら、内なる自分と向き合い、太陽のエネルギーを感じてみてください。
まるで、古代の人々と心が繋がるような、不思議な感覚を味わえるかもしれません。
太陽礼拝を行う際には、「いつも私達を照らしてくれてありがとう」と、心の中で感謝の気持ちを唱えてみましょう。
古代から受け継がれてきた叡智と、太陽の恩恵を、きっと感じられるはずです。
太陽礼拝をマスターするなら、オンラインヨガがおすすめ


太陽礼拝はヨガをするうえで、切っても切り離せないものであるのはわかったものの、いざ自分でやろうと思うと「合ってるかな?」「順番が覚えられない」と不安になってしまう人も多いです。
かといって、YouTubeで太陽礼拝を検索しても、アレンジの入ったポーズが多いので、基本を知りたい人にとっては少し的がズレてしまいます。
正しい太陽礼拝のやり方をマスターしたい人におすすめなのが、オンラインヨガ。
オンラインヨガなら、いつでも隙間時間で太陽礼拝を学べます。
「太陽礼拝12のポーズを全部やる時間がない・・・」という人でも、家事の合間にできた時間だけポーズをして、あとで続きをやる方法も可能です。
オンラインヨガのなかでも、太陽礼拝の正しいやり方を知りたい人におすすめなのが、オンラインヨガSOELU(ソエル)。
ソエルなら、経験あるヨガ講師から太陽礼拝の基礎を教えてもらえます。
ソエルについては、口コミや評判について過去に書いた以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひ参考にしてみてくださいね。


太陽礼拝に関するQ&A
太陽礼拝に関してよくある質問が以下になります。
- 太陽礼拝はきつい?初心者でも大丈夫?
- 太陽礼拝は何回やるのがおすすめ?
- 太陽礼拝12ポーズの意味はなに?
- 太陽礼拝は朝と夜で効果が変わる?
- 生理中に太陽礼拝をやってもいい?
- 太陽礼拝と月礼拝の違いは?
- 太陽礼拝を108回する意味は?
上記は太陽礼拝をする人にとって、どれも知っておいて損はないもの。
興味のあるものだけでいいので、ぜひチェックしてみてくださいね。
太陽礼拝はきつい?初心者でも大丈夫?
確かに、太陽礼拝は初心者にとってきついと感じる人もいるかもしれません。
でも、自分のペースで取り組めば全く問題ありません。
なぜなら、太陽礼拝で行う12のポーズは流れさえ覚えてしまえば、ヨガ初心者の人でも練習を重ねて上達できるからです。
特に難しいとされるチャトランガ(腕立て伏せのような動き)は、最初は膝をつけた状態で行うのがおすすめ。
体が硬い人は、ダウンドッグのポーズで膝を曲げたり、前屈のポーズで膝を軽く曲げるなどのアレンジも可能です。
他のポーズも呼吸を整えながら、無理のない範囲で動作を進めていくのがポイントになります。
またオンラインヨガSOELUやホットヨガスタジオカルドでは、初心者向けクラスで太陽礼拝の基本を丁寧に指導してくれます。
一人での習得が不安に思う人は、インストラクターのサポートを受けながら、正しいフォームを身につけるのもひとつの方法です。
1日1~2回から始めて、少しずつ回数を増やしていけば、きついと感じずに太陽礼拝を楽しめますよ。
太陽礼拝は何回やるのがおすすめ?
太陽礼拝の実施回数は、初心者の場合1日1セットから始めるのがおすすめです。
「そんなに少なくていいの?」と思うかもしれませんね。
でも、毎日の継続で心身の変化を実感しやすくなるから、継続しやすい回数でいいんです。
慣れてきたら、朝は1〜3セット程度から開始し、徐々に回数を増やしていくのをおすすめします。
体が慣れてきたら、5〜12セットまで増やしてもOK。
ただし、体調が優れない日は無理をせず、1セットでも構いません。
1日の実施回数に制限はありませんが、体調や気分に合わせて柔軟に調整するのが重要。
「今日は1回だけ」という気持ちで始めても、体を動かすうちに気分が向上し、自然と回数が増えていきますよ。
太陽礼拝は、毎日の習慣として取り入れれば、より大きな効果が期待できます。
無理なく続けられる回数から始めて、徐々にペースを作っていくのがポイントです。
太陽礼拝12ポーズの意味はなに?
太陽礼拝の12のポーズには、宇宙の神秘的な意味が込められています。
12のポーズ数は、太陽が太陽の通り道である「黄道十二宮」を1年かけて巡る天体の運行を象徴的に表現したものです。
古代インドのヨガの伝統では、太陽礼拝の各ポーズには「スーリヤ・ナマスカーラ」と呼ばれる太陽の12の異なる性質が反映されています。
太陽の持つ12の神聖な名前(マントラ)と結びついていて、ポーズを行う際に唱えられるケースもあるんです。
太陽礼拝12のポーズを通じて、私たちは太陽からの生命エネルギーを体内に取り込み、自然の循環に対する深い理解と感謝の念を育むという意味があります。
各ポーズは、天体の動きと調和し、私たちの身体と精神を宇宙のリズムに同調させる役割を果たしているんです。
太陽礼拝は朝と夜で効果が変わる?
太陽礼拝は実施する時間帯によって、身体への効果が変わります。
朝の太陽礼拝は、全身を目覚めさせ、活力を与える効果が期待できます。
特に午前6時から10時の間に行うと、交感神経が刺激され、エネルギッシュな状態で1日をスタートできるでしょう。
朝のウジャイ呼吸と組み合わせると、さらに体を活性化させる効果も。
朝の時間帯は6〜12回程度の太陽礼拝がおすすめです。
一方、夜の太陽礼拝には心身の疲れをリフレッシュさせ、副交感神経に働きかけてリラックス効果をもたらす特徴があります。
完全呼吸法を取り入れれば、よりリラックス効果を高められます。
夜は3〜6回程度の実施が適量です。
ただし、就寝直前の激しい運動は避けるべきポイント。
体温上昇により寝つきが悪くなる可能性があるため、就寝2〜3時間前までには終えるのが望ましいです。
太陽礼拝の効果を最大限に引き出すには、朝と夜の1日2回実施するのが理想的。
とはいえ、初心者は無理のない範囲で始めるのが大切です。
自身の体調や生活リズムに合わせて、実施時間を調整していきましょう。
生理中に太陽礼拝をやってもいい?
生理中の太陽礼拝については、多くの女性が気になる部分ですよね。
結論から言えば、体調が安定している場合は実施可能ですが、いくつか注意点があります。
特に生理1〜2日目は体調の変化が大きいため、ヨガインストラクターの多くはこの期間は完全な休息を取るのを推奨しています。
生理痛や腰痛が強い場合も、無理に行わないのが賢明な選択といえるでしょう。
- 通常の70%程度の強度に抑える。
- 三点倒立や肩立ちなどの逆転のポーズは血流に影響を与える可能性があるため避ける。
- 強くお腹をねじるポーズも控えめにする。
- めまいや立ちくらみに注意
体への負担を軽減するアレンジ方法として、チャトランガを省略する方法が効果的です。
下向きの犬のポーズからプランクポーズに移行し、そのまま上向きの犬のポーズへと進めば、体への負荷を抑えられます。
呼吸をゆっくりと意識しながら、決して無理をせず実践すれば、むしろ生理痛の緩和につながる可能性もあります。
体調と相談しながら、安全に実施するよう心がけましょう。
生理中の太陽礼拝については、過去に書いた以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある人はぜひ参考にしてみてくださいね。


太陽礼拝と月礼拝の違いは?
太陽礼拝と月礼拝、名前は似ているけれど、まるで太陽と月のように、それぞれ違った魅力があるんです。
太陽礼拝は、太陽のエネルギーを取り込み、心身を活性化させる「陽」のヨガ。
一方、月礼拝は、月のエネルギーで心身を鎮め、リラックスさせる「陰」のヨガなんです。
まるで、アクティブな朝と、穏やかな夜、それぞれの過ごし方に合わせたヨガ、と言えるかもしれませんね。
太陽礼拝と月礼拝の違いは、動き、呼吸、そして実践時の意識にあります。
一つずつ見ていきましょう。
動きの違い:縦と横
太陽礼拝は、まるで太陽に向かって伸びるように、縦の動きが中心。
胸を大きく開くポーズが多いのが特徴です。
例えば、アップドッグやダウンドッグなど、ダイナミックな動きで、全身を目覚めさせてくれます。
月礼拝は、月が満ち欠けするように、横への動きが中心。
骨盤周りを大きく動かすポーズが多く、三日月のポーズなどが代表的です。
ゆったりとした動きで、体の内側からじんわりと温めてくれます。
呼吸の違い:力強く vs. 優しく
太陽礼拝では、ウジャイ呼吸という、少し力強い呼吸法を用います。
まるで、エンジンをかけるように、体の中からエネルギーを燃やすイメージです。
月礼拝では、シータリ呼吸という、口から息を吸い込み、舌を巻いて(もしくはすぼめて)細く長く息を吐き出す呼吸法を取り入れるときも。
まるで、うちわで扇ぐように、クールダウン効果が期待できます。
意識の違い:太陽 vs. 月
太陽礼拝では、太陽のエネルギーを体に取り込むように、意識を集中させます。
「今日も一日頑張るぞ!」という気持ちで、エネルギッシュに動いてみましょう。
月礼拝では、月の優しい光に包まれるように、心身をリラックスさせるのを意識します。
頑張った自分を労わるように、ゆったりとした呼吸と動きを楽しみましょう。
太陽礼拝は、朝の目覚めや、元気を出したい時にぴったり。
一方、月礼拝は、夜のリラックスタイムや、疲れた心を癒したい時におすすめです。
女性のために生まれたヨガ、という側面も持ち合わせている月礼拝。
ホルモンバランスを整えたり、月経周期に合わせた心身のケアにも役立つと言われています。
どちらが良い悪い、ではなく、あなたの目的や気分に合わせて、太陽礼拝と月礼拝を使い分けてみてくださいね。
もしかしたら、太陽礼拝でエネルギッシュな一日をスタートし、月礼拝で穏やかな夜を過ごす、そんな素敵なヨガライフがあなたを待っているかもしれません。
ぜひ、太陽礼拝と月礼拝、両方を体験して、自分に合ったヨガを見つけてみてくださいね!
太陽礼拝を108回する意味は?
太陽礼拝を108回行うのには、 「煩悩をひとつずつ手放して、スッキリした気持ちで新年を迎えよう!」 っていう深い意味が込められているんです。
「108」という数字は、除夜の鐘でもおなじみですよね。
そう、人間の煩悩の数を表しているって言われているんです。
怒り、執着、妬み…誰にだって、心の奥底に潜んでいるモヤモヤした感情がありますよね。
太陽礼拝を108回繰り返すと、煩悩をひとつずつ浄化していくイメージなんです。
太陽礼拝の一つ一つの動きに集中すると、まるで瞑想しているような状態に。
ポーズに集中していると、普段頭の中でグルグル考えている物事やモヤモヤした感情から意識が離れていくんです。
まさに、「今、ここ」に集中できる時間。
太陽礼拝を繰り返すうちに、心が静まって、本来の自分の感覚を取り戻せるんです。
実際に太陽礼拝108回やってみると、終わった後は、「何とも言えないスッキリ感」と「やりきった!」っていう達成感で満たされます。
想像してみてください。
太陽の光を浴びながら、呼吸を深めて、自分の体と心に向き合う時間。
終わった後は、心も体も軽くなって、新しい年を清々しい気持ちでスタートできるはず!
もちろん、太陽礼拝108回は体力も使うし、決して楽なものではありません。
途中で休憩してもいいし、ペースを落としても、無理だと思ったらやめても大丈夫。
大切なのは、頑張りすぎないこと。
ヨガは、自分自身と向き合うためのものです。
できない自分も、まるごと受け入れてあげるのが大切になります。
太陽礼拝108回は、あくまで一つの方法。
難しく考えずに、「ちょっとチャレンジしてみようかな?」 くらいの軽い気持ちで、ぜひ今年の年末に試してみてはどうでしょうか?
まとめ:太陽礼拝で1日をセットする「整え時間」を
太陽礼拝は、ヨガの基本となるシークエンスで、12の連続したポーズを通して全身の筋肉をバランスよく使う効果的な動きの組み合わせです。
一見シンプルな流れに見えますが、実は奥深い意識の向け方や体の使い方が求められる動きなんです。
朝一番の実践がおすすめですが、時間帯にこだわる必要はありません。
継続的な練習を通じて、徐々に集中力が高まり、心身ともに深い効果を実感できるようになっていきます。
はじめは動きがぎこちなく感じるかもしれませんが、それは誰もが通る道のりです。
難しいポーズに挑戦する前に、まずは太陽礼拝をマスターするのをおすすめします。
ゆっくりと丁寧に動きを確認しながら、自分のペースで進めていけば、必ず上達への道が開けます。
意識するポイントを少しずつ増やしていくと、体の使い方が変化し、ヨガポーズの深みと楽しさをきっと感じられるはずですよ。



ヨガをすると「心とカラダがつながる」と言われるけど、太陽礼拝を続けていくと、この感覚がわかるようになる人が多いよ!ぜひこの記事をきっかけに、太陽礼拝を楽しくやってくれると嬉しい!
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