肩こり、頭痛、腰痛、不眠や冷え性など、体のトラブルをたくさん抱え込んではいませんか?
デスクワークや日常生活で、普段からこのような症状に悩まされている人も多いですよね。
そのうえ、これから寒い季節が近づいてくるので、体が冷えてしまい、なおさらガチガチになってしまう人も少なくないはず。
体のコリをほぐすには、程よい運動やストレッチがいいと分かっていても、マッサージやジムに行くまとまった時間を確保したり、通い続けたり、持続するのも簡単ではないですよね。
そこで、全身運動をしなくても、“手”だけで全身ヨガと同じような効果が得られる“指ヨガ”をご存知ですか?
指ヨガは、指を使うだけなので場所や時間を問わず行えます。通勤中や会社のデスク、家でゆっくりくつろいでいるすきま時間でも、気が向いたときに手軽に行えることが嬉しいですね。
今回は、いつでもできる“指ヨガ”で固まった体のほぐし方をお教えします。
指ヨガの驚くべき効果も合わせて紹介しますのでぜひチャレンジしてみてください。
指ヨガとは
指ヨガとは、手のなかのツボをもみほぐすことです。
ヨガが名前についているので、よく「指をギューッとアクロバティックに動かしていくんですか?」と聞かれます。
ですが、そうではなく、ツボ押しに近い感覚です。
ツボ押しなら、だれでも簡単にできそうですよね。
次は、そんな指ヨガの効果をみていきましょう。
指ヨガは、①手だけでできて、②どこでも、③いつでも、④簡単に、⑤すぐに効果が実感できるの。まるで魔法みたい。
指ヨガの効果
指ヨガで得られる効果は本当にたくさんあるんです・・・!
- 脳の活性化
- 血行促進
- 内蔵機能を高める
- 自律神経のバランスが整う
- 骨格のゆがみを整る
- 新陳代謝が活発になる
手は“第二の脳”といわれています。
手を動かすことで、脳神経を刺激し脳の活性化にもつながるのです。
体のゆがみを整えて血流がよくなれば、肩こりや腰痛の緩和はもちろん、内臓の働きの正常化や新陳代謝をうながすなどのメリットも。
(使い方によっては指ヨガでダイエット効果も引き出せます。)
手は体全体と密接に関係しているといわれ(上図参照)手の各部分が、体の各部分を司っていると古くから伝えられています。
そんな指ヨガですが、ポイントを知ってから実践すると効果抜群です。
指ヨガのポイント
指ヨガのポイントは以下の6つになります。
- 押す強さは“痛いけれど気持ちいい”程度が目安。強く押しすぎないよう注意すること
- 垂直に押すことを心がける
- 肌を傷つけないよう、爪は短めにすること
- 時間、回数は自分が気持ちよく感じる範囲で。1分程度でもOK
- ゆっくりと息をはきながら押し、息を吸いながらゆるめるとより効果的
- 食後すぐはNG。1時間以上空けること
やり過ぎは禁物。
でも適量をリラックスして行えば、指ヨガの効果はアップします。
よく力加減の相談を受けますが、「気持ちの良い程度」で大丈夫です。
また、気持ちの良い程度がわかりにくい人は、ザックリですが体重計を指で押して300gくらいの力加減で行ってください。
指ヨガの効果的なやり方を知った後は、実践編です・・・!
指ヨガのやり方【お悩み部分別】
指ヨガのやり方をお悩み別でまとめてみました。
今回まとめたのは以下のお悩みです。
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
- 疲れ目
- 股関節が固い
- むくみ・冷え性
- 便秘
- イライラ・不眠・倦怠感
- 風邪
- 花粉症
- 膝の痛み
もうなんだか、指ヨガに治せない悩みはなさそうなくらいの量ですね。(^^;
あなたの気になるところをチェックして実践してみてください。
肩こり
☆人差し指と薬指の付け根の関節が、肩の関節に相応。
①人差し指と薬指の付け根あたり、関節の内側や外側、指と指の間を指圧し、より痛みを感じる部分を集中的にもむ。
②人差し指と薬指を、左右に回したり、反らせたりする。
腰痛
☆中指のラインを背骨と考え、その両側を押し、痛みを感じる部分を集中的に指圧。
手の甲の真ん中から手首あたりまでが相応。
背骨に近い部分が痛い場合
中指の骨の両側を押し、より痛みを感じる部分を集中的に指圧。
腰の外側が痛い場合
親指と人差し指の根本、薬指と小指の根本付近を押し、より痛みを感じる部分を指圧。
頭痛
☆中指の指先から第一関節までが頭に相応。爪は後頭部にあたる。
ちなみに、手の甲側が体の後ろ、手の平側が体の表となる。
中指の第一関節から、爪に向かって押し広げるように、少しずつずらしながら指圧する。
疲れ目
☆中指の指紋の中央の少し上が、目の位置。
中指の先を、反対側の親指の爪で、少しずつずらしながら指圧。より痛みを感じる部分を念入りにもむ。中指の指先全体も、丁寧に。
股関節が固い
☆親指の腹の部分が、股関節の位置。
まずは手のひら全体を手で摩って、温めます。その後、親指の腹の部分で心地よい、もしくは固い部分を丁寧にほぐしていきます。
むくみ・冷え性
☆親指が右足、小指が左足と考える。
親指と小指全体を、もう一方の手の人差し指と中指の腹を使い、手の平側・手の甲側両方からこする。うっすらと赤くなるまでが目安。
手が冷たい場合は、あたためてから行うのがおすすめ。
便秘
手の甲側で、親指と人さし指の延長線が交わった部分です。やや広めの範囲で反応を探り、へこんでいる、コリコリしている、鈍い痛みがあるところなどを探しましょう。
イライラ・不眠・倦怠感
☆へそは、中指の付け根と手首の中央のへこみを縦に結んだ、真ん中に位置。丹田はへその指一本程度下。
自律神経のバランスを整えるため、エネルギーを集めると心身が安定するといわれる、へそや丹田(たんでん・へその下の奥)に相当するポイントを刺激。
①へそに相応するポイントを、息をはきながらゆっくり10秒程度かけて押す。
②丹田に相応するポイントを、息をはきながらゆっくり10秒程度かけて押す。
風邪
第二関節が気管
第二関節の下の膨らみ部分が肺
全体的に行うのもよいですし、のどの痛みを取り除きたければ、第一関節を集中的にほぐしていく方法もあります。
花粉症
世界一受けたい授業でも鼻づまりを解消する10秒ヨガが取り上げられましたね。
今回は、さらに効果の期待できる形としてご紹介します。
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指先から肩甲骨までの筋膜を一度に伸ばすと、交感神経が刺激されて鼻のなかの血管が適度に細くなります。
結果、粘膜の腫れが引けて、鼻詰まりを解消しやすくなるんです。
膝の痛み
親指の第二関節に当たる部分(MP関節)。
関節周りを温めるようにほぐしていきます。
まとめ
指ヨガの大きなメリットは、具合の悪いところを直接触らずに、アプローチができる点です。
痛い場所や直接アプローチできない部位を手から改善していけるので、安全で、しかもどこでも手軽に取り組めます。
多くの人にとって、指ヨガは有効なセルフケアになるはずです。
「いままでも体の不調はあったけど、どうケアしたらいいかわからなかった」という人は、ぜひ指ヨガを試してみてくださいね。
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